社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
相談援助の理論と方法 問103
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問題
社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 相談援助の理論と方法 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 解決志向アプローチは、クライエントが抱く解決のイメージを尊重し、その実現に向けてクライエントの社会的機能を高めることを目指す。
- 行動変容アプローチは、クライエントが、置かれている否定的な抑圧状況を認識し、自らの能力に気付き、その能力を高め、問題に対処することを目指す。
- エンパワメントアプローチは、行動を学習の結果として捉え、正しく学習することにより問題行動を消去することを目指す。
- フェミニストアプローチは、クライエント自らが問題を解決するための課題を設定し、あらかじめ決められた期間の中で課題を達成することを目指す。
- 課題中心アプローチは、クライエントが自らの人生のストーリーを理解し、新たなストーリーに書き換えていくことを目指す。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、 解決志向アプローチは、クライエントの持つ「問題」よりも
元々持っている「資源」「出来ていること」「助けになっているもの」
などの能力・可能性に注目して、その資源を活用し、
より良い状態に近づけていくアプローチです。
2、 設問はエンパワメントアプローチの説明です。
行動変容アプローチは、条件反応の消去・強化による特定の問題行動の
変容を働きかけるものです。
問題の行動の原因や働きを解消・修正することは
直接の目的ではありません。
3、 設問は行動的アプローチです。エンパワメントアプローチは、
社会的に抑圧されているクライエントの潜在的能力に気づき、対処したり
原因となっている環境を変えることで問題解決を図る事です。
4、 フェミニストアプローチは、女性に対する抑圧の原因を分析し、
暴力、差別など女性を対象とした社会抑圧を焦点化し
個人のエンパワメントと同時に社会変革を行っていくものです。
5、 設問は、ナラティブアプローチを示しています。
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02
選択肢からのヒントも散りばめられているので、確実に得点したい問題です。
1○ 正しいです。
解決志向アプローチは家族療法に起源をもつアメリカで開発された短期療法です。
2× 行動変容アプローチでなく、「エンパワメントアプローチ」の説明です。
エンパワメントアプローチはアメリカのソーシャルワーカーであるソロモンが提唱していることで知られています。
3× エンパワメントアプローチでなく、「行動変容アプローチ」の説明です。
行動変容アプローチはE.トーマスらが提唱し、学習理論に基づいた実践モデルになります。
4× フェミニストアプローチではなく、「課題中心アプローチ」の説明です。
課題中心アプローチはリードとエプスタインによって構築された心理社会的・問題解決・行動変容モデルに影響を受けたアプローチになります。
5× 課題中心アプローチではなく、「ナラティブアプローチ」の説明です。
ナラティブアプローチとは社会構成主義を基盤とした語りと主体性に着目するアプローチになります。
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03
2.× 設問はエンパワーメントアプローチの内容です。
行動変容アプローチとは、学習理論をもとに、すべての行動は経験を通して学習されてきたものであるという考えの下、改善も学習により達成されるという解決法のことです。
3.× 設問は行動的アプローチの内容です。
エンパワーメントアプローチとは、クライエントの持っている力に注目し、その力を引き出して援助する解決法のことです。
4.× フェミニストアプローチとは、女性に対する抑圧の原因を考え、女性の解放を目指す思想を基盤としたアプローチのことです。
5.× 設問はナラティブ・アプローチの内容です。
課題中心アプローチとは、クライエントの問題を中心に、クライエントと一緒に課題を考えて解決する方法です。
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