社会福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
相談援助の理論と方法 問114

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問題

社会福祉士試験 第32回(令和元年度) 相談援助の理論と方法 問114 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、グループワークにおいて、グループワーカーが活用する援助媒体として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • メンバー間に形成されるソーシャルワーク関係
  • メンバーとグループワーカーの間に形成される相互援助関係
  • 現在のグループの発達段階では達成が難しい、高い目標設定をしたプログラム
  • グループワーカーが運営する別のグループの集団規範
  • 援助目標達成に関わる人、物、社会制度等の社会資源

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この過去問の解説 (3件)

01

グループワークの運営にあたって、社会資源を活用することはソーシャルワーカーにとって大切なことのひとつです。

各選択肢については、以下の通りです。

選択肢1. メンバー間に形成されるソーシャルワーク関係

ソーシャルワーク関係が形成されるのは、グループワーカーとメンバー(利用者)間です。

選択肢2. メンバーとグループワーカーの間に形成される相互援助関係

相互援助関係はメンバー間に形成されます。
グループワークにおいて、メンバー間で引き起こされる相互作用のことを「グループダイナミクス」といいます。

選択肢3. 現在のグループの発達段階では達成が難しい、高い目標設定をしたプログラム

グループワークではそのグループの力量に見合った目標設定がなされます。

選択肢4. グループワーカーが運営する別のグループの集団規範

グループワーカーは他集団と比較せず、そのグループを個別化してとらえる必要があります。

選択肢5. 援助目標達成に関わる人、物、社会制度等の社会資源

正解です。

まとめ

グループワークの基礎を築いたのはトレッカーという人物です。
また、シュワルツはグループワークの相互作用モデルを提唱しており、コノプカはグループワークの14原則を定義しています。
グループワークについては、この3名もあわせて覚えるといいでしょう。

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02

正解は「援助目標達成に関わる人、物、社会制度等の社会資源」です。

選択肢1. メンバー間に形成されるソーシャルワーク関係

不適切です。
グループワークにおいて参加者同士にソーシャルワーク関係が生まれる訳ではなく、グループワーカーと参加者の間に生まれると考えられ、それを活用する事となります。

選択肢2. メンバーとグループワーカーの間に形成される相互援助関係

不適切です。
相互援助関係が生まれるのはグループワークにおいて同じ立場に置かれている者同士になります。
この場合、グループワーク参加者同士に相互援助関係が生まれると考えられます。

選択肢3. 現在のグループの発達段階では達成が難しい、高い目標設定をしたプログラム

不適切です。
グループワークにおいてはそのグループの発達段階に合わせた目標設定を行ったプログラムを活用する事が基本となります。

選択肢4. グループワーカーが運営する別のグループの集団規範

不適切です。
グループワーカーはその集団を個別化して捉える必要があります。
別のグループの集団規範を用いてそれにグループを当てはめてはいけません。

選択肢5. 援助目標達成に関わる人、物、社会制度等の社会資源

適切な内容です。
グループワークを行うにあたってそのグループに関わる人や物、社会制度などの社会資源を活用する事で参加メンバーが新たな視点に気づく事が出来るなど、成長に繋がるため積極的に活用する事が求められます。

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03

各選択肢については、以下の通りです。

選択肢1. メンバー間に形成されるソーシャルワーク関係

ソーシャルワーク関係は、ワーカーとメンバー間に形成されるものです。メンバー間のみで形成されるものではありません。そのため不適切です。

選択肢2. メンバーとグループワーカーの間に形成される相互援助関係

相互援助関係はメンバー間で形成されます。ワーカーとメンバー間で形成される関係はソーシャルワーク関係です。そのため不適切です。

選択肢3. 現在のグループの発達段階では達成が難しい、高い目標設定をしたプログラム

現在のグループで達成が可能そうな目標設定をしたプログラムを組むことが重要です。そのため不適切です。

選択肢4. グループワーカーが運営する別のグループの集団規範

別グループの規範を活用するのではなく、それぞれのグループを個別化して捉えた規範を作る必要があります。そのため不適切です。

選択肢5. 援助目標達成に関わる人、物、社会制度等の社会資源

ワーカーにとって社会資源は、適切な支援に繋げるための、非常に重要な援助媒体のひとつです。そのため適切です。

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