社会福祉士の過去問
第33回（令和2年度）
社会調査の基礎 問86

非標本誤差とは、回答者の誤答や、記入漏れ、調査者の入力、集計ミスなどで生じるもので、通常の標本誤差ではない標本誤差のことです。

標本調査は、標本対象の一部を調べ母集団の特性を推測する方法のため、道で偶然に出会った人では、母集団が特定できないため誤りです。

系統的抽出法とは、一定の間隔で母集団から標本を抽出するもののため誤りです。

有意抽出法とは、母集団を代表すると考えられる典型的な標本を意図的に選ぶ方法のもので、非確率標本抽出となります。無作為抽出法と比べ時間や費用が少なく行なうことができます。

無作為抽出法による標本調査では、サンプルサイズの大小は、母集団を推計する信頼度に関係します。サンプルサイズとは、調査対象の量のことで、多い方が信頼度が高くなり、標本誤差が小さくなります。

〇　問題文の通り、非標本誤差は回答者の誤答や記入漏れ、調査者の入力や集計のミスなどで生じます。

✕　道で偶然に出会った見知らぬ人々は無作為抽出法の母集団としてカウントされず、調査対象者としては不適切です。よって誤答となります。

✕　系統的抽出法はある一定の母集団から無作為に標本を抽出し、その調査の全容を明らかにする方法の為誤答となります。

✕　有意抽出法は非確率抽出法の一方法である為誤答となります。

✕　無作為抽出法による標本調査では、サンプルサイズの大小は母集団を推計する信頼度に関係しています。よって誤答となります。

選択肢の通りです。非標本誤差は人為的なミスで発生するため、防ぐ事が可能な誤差であると言えます。

不適切です。無作為抽出法による標本調査は、条件が付けられた母集団から無作為にサンプルを抽出する方法ですので、偶然に出会った見知らぬ人々の調査は無作為抽出法による標本調査に含まれません。

不適切です。系統抽出法は、名簿などから一定間隔で標本抽出を行う方法の事を指します。選択肢の内容は「層別抽出法」の説明となっています。

不適切です。有意抽出法は、非確率抽出法の一方法です。

不適切です。無作為抽出法による標本調査では、サンプルサイズが小さいと標本に偏りが生じやすく、信頼度が低くなるというデメリットがあります。