社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
相談援助の理論と方法 問101
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問題
社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 相談援助の理論と方法 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ソーシャルワークにおける機能的アプローチに関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- クライエントが被っている差別や抑圧に対抗するため、既存の制度や政策を批判し、これらの変革を目指す。
- クライエントとのコミュニケーションを通じ、クライエントのパーソナリティの変容と環境との機能不全の改善を目指す。
- クライエントのニーズを機関の機能との関係で明確化し、援助過程の中でクライエントの社会的機能の向上を目指す。
- クライエントの望ましい行動を増加させ、好ましくない行動を減少させることを目指す。
- クライエントの問題の解決へのイメージに焦点を当て、問題が解決した状態を実現することにより、クライエントの社会的機能の向上を目指す。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
機能的アプローチはロビンソンとタフトにより提唱されました。これは、クライエントの潜在的な可能性を重視し、クライエント自らの意志により問題解決の方向性を見いだせるように、問題やニーズの明確化を援助する考え方です。
各選択肢については以下のとおりです。
1→これはソーシャルアクションの説明です。
2→これは心理社会的アプローチの説明です。ホリスは、「状況の中の人」という視点で、ソーシャルワークの課題はクライエント個人のみや環境のみではなく、この2つの相互作用の結果であるとしました。
4→これは、行動変容アプローチの説明です。トーマスは、クライエントの問題行動の原因や動機に遡ることではなく、問題行動そのものに焦点を当てて解消することを目的としました。
5→これは、解決志向アプローチの説明です。シェイザーやバーグは、問題の原因よりもクライエントのリソース(能力、強さ、可能性など)を活用することを重視しました。
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02
正解は3です。
1.ソーシャルアクションについての説明文です。
2.「心理社会的アプローチ」についての説明です。
3.タフトやロビンソンらにより提唱された「機能主義アプローチ」は、クライエントはクライエントの「意思」の力で自身の問題を解決できるという立場に立ち、ソーシャルワーカーは自身の所属する機関の機能を活用して、クライエントが自分の意思で問題解決できるように援助します。
4.トーマスの提唱した「行動変容アプローチ」についての説明です。クライエントの問題行動に焦点を当て、それ自体の解消・修正を目的とます。問題行動の原因や動機の解消や修正、クライエントの意識や思考の変容などは目的としないことが特徴です。
5.バーグやシェザーにより提唱された「解決志向アプローチ」についての説明です。
クライエントの問題が解決した状態のイメージに焦点を当て、問題解決に有効な資源を活用しながらクライエントの社会機能を高めることを目指します。問題の原因の追究や除去はしないことが特徴です。
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03
1、不適切です。選択肢の内容は「ソーシャルアクション」についての説明になっています。
2、不適切です。選択肢の内容は「心理社会的アプローチ」についての説明になっています。
3、適切な内容です。機能的アプローチはクライエントの問題を解決するのではなく、様々な機能を活用しながら、クライエントの意思に基づきクライエントのニーズを達成する事を目指したアプローチ方法となっています。
4、不適切です。選択肢の内容は「行動変容アプローチ」についての説明になっています。
5、不適切です。選択肢の内容は「解決志向アプローチ」についての説明になっています。
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