社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
相談援助の理論と方法 問118

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問題

社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 相談援助の理論と方法 問118 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、Q市社会福祉協議会のAソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
Q市社会福祉協議会で民生委員協議会の支援に従事するAソーシャルワーカーは、市内の地区民生委員協議会のB会長から相談を受けた。最近、民生委員協議会の定例会で、個別のケースで対応に困る事例が増えていることや、市からの地域活動への協力依頼が多く負担が重いという意見が出てきており、会長としてどのように対応すればよいか悩んでいるとのことだった。
  • 困難な問題を抱える家庭の個別対応については、住民懇談会で広く協議することを提案する。
  • どうすれば負担が軽減できるか、上部団体であるQ市社会福祉協議会へ解決を委任する。
  • 地域活動に対する民生委員協議会の関わり方については、自治会・町内会で計画を立てることを促す。
  • 市の担当職員を定例会に呼び、市からの協力依頼についてどうすれば負担が軽減できるか協議する。
  • 負担感を訴える民生委員の代わりに、新たに民生委員になれる人を探す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.家庭の抱える個別の問題を、住民懇談会で広く協議することはできません。

2.「解決を委任する」という点が、不適切です。

3.市からの協力依頼を、「自治会・町内会」に任せるという点が、不適切です。

4.適切です。

5.対応困難事例や市からの地域活動への協力依頼が多く、負担が増していることが問題であり、新しい民生委員にしても、負担の解消にはならないと思われます。

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02

1、民生委員が受けた個別の問題を、その相談者の同意なく住民懇談会で地域住民に開示する事となってしまうため、適切な対応とは言えません。

2、どうすれば負担軽減ができるかQ市社会福祉協議会に協力を求める事は必要かもしれませんが、解決を全て委任してしまう事は適切な行為とは言えません。民生委員協議会の支援に従事しているAソーシャルワーカーはもちろん、当事者である地区民生委員協議会の民生委員も一緒に解決策を考えていく事が大切となります。

3、地域活動に対する民生協議委員会の関わり方について、自治会や町内会で検討する事ももちろん大切ですが、市から協力依頼を受けているのであれば、依頼を出している市の職員等に計画立案等の会議に入ってもらい、調整してもらう事も必要です。地域住民だけで考えた対応を市に受け入れてもらえるとは限らないため、地域住民だけで対応を考える事は適切な対応とは言えません。

4、適切な内容です。市の担当職員に現状を理解してもらい、調整を図ってもらうためには定例会で当事者である民生委員からの声を直接届ける事が効果的と言えます。

5、負担感を訴える民生委員を交代したとしても、業務量を調整しなければ交代した民生委員がまた負担感を訴える可能性があります。民生委員の業務量は変わらなければ根本的な問題の解決にはいたらないため、適切な対応とは言えません。

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03

正解は4です。

市からの地域活動への協力依頼が多く負担が重いとのことなので、市の担当職員を定例会に呼び現状を知ってもらい協議することが適切です。

各選択肢については以下のとおりです。

1→困難な家庭の個別対応を、住民懇談会で協議することはプライバシーの観点からも適切ではありません。

2→Q社会福祉協議会へ、負担の軽減について協力を要請することは適切だと考えられますが、解決を委任してしまうのは適切ではありません。

3→地域活動の民生委員協議会の関わり方については、地域の中だけで計画を立てるのではなく、地域活動の協力依頼をしている市の職員などに会議に参加してもらい共に計画を立てる方が適切であると考えられます。

5→新しい民生委員に交代することで業務量が軽減されるわけではなく、解決に繋がらないため適切ではありません。

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