社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
福祉サービスの組織と経営 問125
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問題
社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 福祉サービスの組織と経営 問125 (訂正依頼・報告はこちら)
経営戦略に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ドメインの策定とは、経営理念を前提としてある時点までに到達すべき目標の設定のことである。
- 3C分析は、内部環境の「強み」と「弱み」、外部環境の「機会」と「脅威」を総合的に分析するフレームワークである。
- 福祉事業において経営戦略は、経営理念とは切り離して検討するものである。
- 機能戦略とは、事業単位に対して策定される戦略をいう。
- 経営戦略とは、チャンドラー( Chandler, A.)によれば、長期的目的を決定し、これらの目的を遂行するための行動方式を採択し、諸資源を割り当てることである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、不適切です。ドメインの策定とは、自社の事業のターゲットを決め、ターゲットのニーズを確認した上でそれを達成するために自社はどのように行動するかを考える事を言います。選択肢の内容は経営戦略の説明となっています。
2、不適切です。3C分析とは「Customer(顧客、市場)」「Company(自社)」「Competitor(競合)」の3つのCに着目し、顧客・市場、競合を「外部環境」、自社を「内部環境」と捉え、外部環境の分析を行う事で自社の置かれている状況を把握する事を言います。
3、不適切です。経営戦略は組織における中・長期的な方針やそれに向けての計画の事を指します。社会福祉事業においては、経営理念に基づいた計画を立てるため、内容は連動させて検討する必要があります。
4、不適切です。事業単位に対して策定される戦略は「事業戦略」です。機能戦略とは事業戦略をさらに細分化し、特定の機能それぞれにおける戦略の事を言います。
5、適切な内容です。
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02
正解は5です。
1.ドメインとは、「企業が持続的な成長を可能とする自社特有の事業活動の領域」のことです。到達目標を設定することではないので、間違いです。
2.3C分析とは、「顧客(Customer)」「競争相手(Comprtitor)」「自分の会社(Company)」それぞれの観点から分析・検討することでKFS(Key Factor for Success:重要成功要因)を見いだそうとする方法です。
3.「経営理念」を元に検討するものです。
4.事業単位に対して策定される戦略は「事業戦略」です。
5.適切です。チャンドラーは、著書「経営戦略と組織」(1962年)で「戦略が組織を規定する」と主張しました。
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03
正解は5です。
チャンドラーは、経営戦略は、長期的目標を決定し、これらの目的を遂行するための行動方式を採択し、諸資源を割り当てることと定義しました。
各選択肢については以下のとおりです。
1→事業ドメインの策定は、事業活動を行う領域を選択することです。
2→ 3C分析とは、Customer(市場・顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)という3つの「C」について分析する方法で、企業のマーケティングなどで戦略を決定するときなどに用いられます。
3→経営戦略は、経営理念に沿って検討されます。
4→機能戦略は、事業を具体的に推進するための、機能ごとのそれぞれの戦略のことです。
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