社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
高齢者に対する支援と介護保険制度 問130
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問題
社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 高齢者に対する支援と介護保険制度 問130 (訂正依頼・報告はこちら)
要介護高齢者の住環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 階段は、ステップの面と高さの色彩コントラストをはっきりさせる。
- 床の滑り止めを極力強化することで、転倒を防止する。
- 手指に拘縮がある場合、握り式のドアノブにする。
- 車いす利用の場合、有効な廊下幅は550㎜以上である。
- ポータブルトイレの設置は、ベッドからできるだけ遠ざける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、適切な内容です。移動能力が低下すると、少しの段差でつまづき、転倒する危険性があります。また、予測していた以上に段差が高かったり低かったりする場合にバランスを崩し、転倒に繋がる危険性も考えられます。色彩コントラストをはっきりさせて視覚に働きかける事で、段差を認識しやすくする事が可能となります。
2、不適切です。床の滑り止めは転倒防止に役立ちますが、滑り止めがききすぎているとすり足歩行の方などは逆につまづく原因となってしまいます。適度な強度で滑り止めをかける事が必要となります。
3、不適切です。手指に拘縮がある場合、握り式のドアノブを握ったり回したりする行為が行いにくい場合があります。ドアノブを変更する場合は、レバー型に変更する事で肘や腕を使って比較的容易に開閉が出来るようになります。
4、不適切です。車いすの横幅は700mm以下とされており、平均的な横幅は600mm~700mmが多くなっています。550mmの廊下幅では通過できない車いすも多くなってしまうため有効な廊下幅とは言えません。1台の車いすが余裕を持って通過できる廊下幅は900mm以上となっています。
5、不適切です。ポータブルトイレはベッドサイドに近めに設置する事で、ベッド柵を活用した移乗が可能となります。また、ベッドから遠い位置に設置した場合、そこまで移動する中で転倒する危険性も上がってしまいます。ポータブルトイレはベッドからなるべく近い位置で設置する事が効果的です。
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02
正解は1です。
階段は、ステップの面と高さの色彩コントラストをはっきりさせることで、視覚的に認識しやすいようにします。
各選択肢については以下のとおりです。
2→床の滑り止めを強くしすぎることで転倒のリスクを高める可能性があります。
3→手指に拘縮がある場合、握り式のドアノブは、握ったり回したりが行ないにくいため、レバー式のハンドルが適切です。
4→ 国土交通省の、車椅子を使う際の屋内通路の設計基準で、120cm以上取るように定められています。また、180cm以上取ることが望ましいとされています。
5→ポータブルトイレの位置は、ベッドからできるだけ近い位置に設置するほうが望ましいです。
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03
正解は1です。
1.適切です。年齢とともに、色の識別力が低下するため、色彩のコントラストを付け分かりやすくするなどの工夫が必要です。
2.不適切です。滑り止めを強化することが、つまずきの原因となることがあります。
3.不適切です。「握り式」ではなく、「棒状、プッシュハンドル、レバーハンドル等の形状」にすることが望ましいです。
4.不適切です。車いすの幅は、手動車いすは630㎜以下、電動車いすは700㎜以下とJIS規格で定められています。
5.不適切です。「遠ざける」のではなく、「近く」が望ましいとされています。
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