社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
心理学理論と心理的支援 問10
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 心理学理論と心理的支援 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
ピアジェ(Piaget, J.)の発達理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 感覚運動期には、「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じる。
- 前操作期には、元に戻せば最初の状態になることが理解され、可逆的操作が可能になる。
- 前操作期には、自分の行動について、手段と目的の関係が理解できるようになる。
- 具体的操作期には、コップから別の容器に水を移したときに液面の高さが変化しても、量は変わらないことが理解できる。
- 形式的操作期には、思考の自己中心性が強くみられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
ピアジェの4つの発達段階
①感覚運動期(0~2歳):外界にあるものを見たり触ったりして、刺激と感覚器官との結びつきを認識する。
②前操作期(2~7歳):自己中心的な思考で、相手の立場になることができない。「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じる時期。
③具体的操作期(7~11歳):自己中心性から脱する。具体的な行動・操作を行うことで論理的な思考ができる。また、保存の概念や可逆的な操作が可能になる。
④形式的操作期(11歳~):抽象的な概念の理解や論理的思考ができるようになる。
「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じるのは「前操作期(2~7歳)」です。
元に戻せば最初の状態になることが理解され、可逆的操作が可能になるのは「具体的操作期(7~11歳)」です。
自分の行動について、手段と目的の関係が理解できるようになるのは「感覚運動期(0~2歳)」です。(奥のおもちゃを取るために手前にあるじゃまな物を退けるなど)
正解です。「具体的操作期(7~11歳)」には、コップから別の容器に水を移したときに液面の高さが変化しても、量は変わらないことが理解できます。
思考の自己中心性が強くみられるのは「前操作期(2~7歳)」です。
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02
正解は、具体的操作期には、コップから別の容器に水を移したときに液面の高さが変化しても、量は変わらないことが理解できる。 です。
不適切です。記述内容は、前操作期についてです。
不適切です。記述内容は、具体的操作期についてです。
不適切です。記述内容は、感覚運動期についてです。
適切です。具体的操作期は7~11歳くらいの小学生にあたります。
不適切です。記述内容は、前操作期についてです。
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03
本設問に登場するピアジェは、子どもの認知機能の発達について4つの段階に分類し、その発達について個人差はあるものの、その順序は変わる事はなく普遍的であるという認知発達理論を提唱しました。
認知発達理論は保育、教育の場面においても幅広く知られており、試験等でも問われやすい問題となりますので、それぞれの段階の特徴を捉え、覚えておくと良いでしょう。
不適切です。「ごっこ遊び」が生じるのは前操作期です。
不適切です。可逆的操作が可能になるのは具体的操作期です。
不適切です。自分の行動について、手段と目的の関係が理解できるようになるのは感覚運動期です。
適切な内容です。
不適切です。思考の自己中心性が強く見られるのは前操作期です。
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