社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会理論と社会システム 問21
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 社会理論と社会システム 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
他者や社会集団によって個人に押し付けられた「好ましくない違いを表わす印(しるし)」に基づいて、それを負う人々に対して様々な差別が行われることをゴッフマン(Goffman, E.)は指摘した。次のうち、この「好ましくない違いを表わす印」を示す概念として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 自己成就的予言
- マイノリティ
- スティグマ
- クレイム申立て
- カリスマ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、3 です。
1 不適切です。自己成就的予言とは、自分が根拠もなく「○○となるのではないか」と思っていると、その考えが現実のものとなる現象を指します。
2 不適切です。マイノリティとは、少数派を意味します。
3 適切です。例えば生活保護が必要であっても「スティグマ」から申請を控えるケースがあります。社会福祉士は、そのようなことも考慮に入れながら支援が必要な方と面接をする必要があります。
4 不適切です。「クレイム」とは問題や改善要求を指します。問題を他の主体へ向けて投げかける活動のことを言います。
5 不適切です。カリスマとは、人の心を惹きつける資質や能力のことです。
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02
正解は 3 です。
1.自己成就的予言とは、人は、思い込みを持っていると、無意識に思い込みに沿った行動を起こすため、その結果、思い込み通りの状況を招いてしまうことをいいます。
2.マイノリティは、「少数派」という意味です。
3.正解です。スティグマとは「負の烙印」です。特定の属性を持つ人々に対し、「こういう人はこうに違いない」と根拠もなく決めつけ、差別や偏見を持つことです。
4.クレイム申立てとは、『社会問題の構築』の著者スペクターとキツセによれば、「ある活動主体から他の者に向けての、ある想定された状態について何かをすべきだという要求」のことです。
5.カリスマとは、社会学者マックス・ウェーバーが提唱した支配体系の1つである「カリスマ的支配」によると、特定の個人が持つ非日常的な資質や能力を指します。
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03
本設問に登場するゴッフマンは、過去の試験でも多く取り上げられている人物です。ゴッフマンは「ドラマツルギー」という概念を社会学に取り入れ、役割理論を提唱しました。
不適切です。自己成就的予言とは、根拠のない思い込みがその後の未来に影響する事があるという現象の事を言います。
不適切です。マイノリティとは少数派や少数民族などの事を意味します。マイノリティに属する人は少数派であるがゆえに社会的排除や差別などを受けやすい立場にあります。マイノリティの対義語は「マジョリティ」です。
適切な内容です。
不適切です。クレイム申立てとは、ある物事に対してその物事を問題と感じる人たちが、他者に対してその内容を伝える事で社会問題として取り上げ、その問題を解決しようとする事を言います。
不適切です。カリスマとは他者を引き付ける魅力・能力などを持つ人の事を言います。
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