社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会理論と社会システム 問20
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 社会理論と社会システム 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、自我とは主我(I)と客我(me)の2つの側面から成立しており、他者との関係が自己自身への関係へと転換されることによって形成されることを指摘した人物として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 3 です。
1.マートン(Merton, R.K.)は、官僚制の逆機能(秘密主義・画一的傾向、権威主義的傾向、繁文縟礼、セクショナリズム)について指摘しました。
2.テンニース(Tonnies, F.)は、近代社会は、ゲマインシャフト(共同社会)からゲゼルシャフト(利益社会)に変化すると指摘しました。
3.正解です。ミード(Mead, G.)は、自我の中には「主我(I)」と「客我(me)」の2側面があるとしました。主我は、自分本来の側面、客我は、他者の期待に応えようとする側面です。
4.ルーマン(Luhmann, N.)は、機能分化社会理論を唱え、包括/排除の問題を捉えました。
5.ジンメル(Simmel, G.)は、「社会圏において、集団は、個人間の相互作用で拡大する。その諸個人が異なる社会圏を横断すると、社会圏の交差が生じる。そして、そこから個性を発達させざるを得なくなる。」と考えました。
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02
正解は、3 です。
1 不適切です。マートンはアメリカの社会学者で、アノミー理論を提唱しました。
2 不適切です。テンニースはドイツの社会学者で、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの社会進化論を提唱しました。
3 適切です。ミードはアメリカの社会学者です。
4 不適切です。ルーマンはドイツの社会学者で、機能文化社会社会理論について提唱しました。
5 不適切です。ジンメルはドイツの社会学者で、形式社会学を提唱しました。
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03
選択肢の内容は「自我発達論」と呼ばれる理論です。
✕ マートンはデュルケームの理論を継承し、アノミー理論を提唱させました。
✕ テンニースはゲマインシャフト(共同社会)とゲゼルシャフト(利益社会)を提起し、対となる社会関係を表しました。
〇 ミードはフロイトが提唱した「自我」にも主我(Ⅰ)と客我(me)の二つの側面がある事を示しました。
✕ ルーマンはパーソンズから引き継いだ「社会システム理論」をあらわした人物です。
✕ ジンメルは「社会的分化論」をあらわした人物です。
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