社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 社会保障 問49
この過去問の解説 (3件)
以下、選択肢ごとに解説します。
1922(大正11)年に、健康保険制度が創設され、
1938(昭和13)年に、国民健康保険法が創設されました。
1961(昭和36)年に達成された国民皆保険は、全国民がいずれかの医療保険に加入することを原則としたもので、各種の医療保険制度は国民健康保険の他に、被用者保険、後期高齢者医療制度、生活保護の医療扶助があります。
正解です。
1973(昭和48)年に、国の制度として老人医療費の無料化が行われました。
1973(昭和48)年に、高額療養費制度が創設されました。
2000(平成12)年に、介護保険制度、2008(平成20)年に、後期高齢者医療制度が創設されました。
正解は、3 です。
1 不適切です。国民健康保険制度が創設されたのは、1938年(昭和13年)です。
2 不適切です。統合されたわけではありません。
3 適切です。1973年は、「福祉元年」と呼ばれています。
4 不適切です。1973年の医療制度改革によって始まりました。
5 不適切です。介護保険制度は2000年、後期高齢者医療制度は2008年に施行されています。
本設問は、日本の社会保障制度の中の健康保険制度に焦点を当てた問題となっています。日本は世界でも珍しい国民皆保険を達成している国です。その過程における出来事を問われる設問も多いため、成り立ちを覚えておくと良いでしょう。
不適切です。健康保険制度は1922年に創設されています。創設当時は現在のように国民全員が加入する事はできず、低賃金労働者などが中心に加入できるものでした。
現在の国民健康保険法は1938年に創設され、国民皆保険となったのは1961年です。
不適切です。1961年に国民皆保険が達成されたという事は、全ての国民がいずれかの健康保険に加入したという意味です。各種の医療保険制度が国民健康保険制度に統合されたわけはありません。
適切な内容です。老人医療費の無料化は1973年に開始しましたが、老人保健法の制定に伴い廃止されました。
不適切です。高額療養費制度は、1973年の健康保険法改正により開始されました。
不適切です。介護保険制度は2000年に創設されましたが、後期高齢者医療制度は2008年(平成20年)に創設されました。
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