社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会調査の基礎 問84
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 社会調査の基礎 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
社会調査の倫理や個人情報保護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 施設職員を調査対象者にして、福祉サービスの一般的な苦情対応に関する調査を実施する際に、施設職員は調査に協力する義務があると依頼状に明記した。
- 調査者が、研究目的で住民基本台帳から作成した調査対象者の住所リストを、調査終了後に自分の主催する介護予防啓発イベントの案内状の郵送に利用した。
- 質問紙調査の回答の仕方で分からない箇所があるので教えて欲しいという調査対象者からの問合せに、調査対象者全体への公平性に欠けるため説明を控えた。
- 面接調査の音声データから記録を作成する際、調査対象者の名前や面接の中で出てきた人名を、アルファベット順に記号化した。
- 面接調査終了後、調査対象者1名から協力辞退の申出があったため、その調査対象者のデータについて年齢と所属を書き換えてから分析に利用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4番です。
1、社会調査における倫理において、調査対象者の協力は、自由意志によるものでなければならないとされています。
2、統計の作成に関する目的以外に利用、提供した場合などには罰則が規定されています。
3、問い合わせに対して、適切に対応することは可能です。
4、問題文の通りです。
5、適切な結果を分析するため、書き換えは行わないとされています。
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02
一般常識として解ける問題であったのではないかと思います。
「一般社団法人日本社会福祉学会研究倫理指針」
「一般社団法人社会調査協会」
「個人情報の保護に関する法律」
が参考になります。
調査に協力するかどうかは調査対象者の自由意志によるものでなければなりません。
データを他の目的のために使用してはなりません。
質問内容ではなく回答の仕方への問い合わせであるため、説明しても公平性に欠けることはないと考えられます。
適切です。
匿名性が守られます。
調査結果を改ざんしてはなりません。
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03
調査を実施するに当たっては、調査対象者の個人情報を守ったり、調査における倫理的配慮などが必要になります。
✕ 社会調査の倫理においては、調査協力は調査対象者の自由意志である事が明記されています。依頼状に協力義務があると記載する事は適切な方法とは言えません。
✕ 調査対象者の個人情報は、協力を承諾した調査にのみ使用される事を許可されている物です。他の調査や他の目的のために使用してはなりません。
✕ 質問内容を読んでも理解が困難な場合、正確な回答が出来ず、必要な調査結果が得られない可能性もあります。選択肢のような状況の場合、調査対象者に対して回答の仕方を説明する必要があります。その際に回答内容を調査実施者が望む内容に誘導する事がないよう注意します。
〇 個人情報保護の観点から、適切な対応であると言えます。
✕ 調査対象者から辞退申出があった場合は、そのデータを加工したとして調査に使用する事はできません。また、調査内容を書き換えて使用する事は認められません。
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