社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会調査の基礎 問87

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問題

社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 社会調査の基礎 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

調査票の回収後の手続に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 1問も回答されていない状態の調査票であっても、有効回答に含める。
  • 調査票の数が非常に多い場合、個別の調査票ごとの誤記入や回答漏れの確認は必ずしも必要ではない。
  • 自由回答のデータ化では、事前に用意したコード表に該当するものがない場合、新たにコードを追加することはできない。
  • 調査票の中に、それまでの回答から判断して回答が矛盾していると明確に確認できる箇所があっても、調査者は修正を加えることはできない。
  • データ分析をする前に、データに入力の誤り等が含まれていないかを確認するため、予備的に集計しチェックする必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、5番です。

1、無回答で集計した場合、回答者の意図を分析できなくなるため、有効回答には含まれません。

2、調査票に回答していない場合や明らかな誤記入がある場合は、欠損値として処理します。

3、回収した質問紙を解析する前に、データの精度を上げるために回答の誤記入や入力ミスなどをエディティングやコーティングを行うことで確認しなければならないとされています。

4、それまでの解答部分を基に推測し、無回答などを置き換えて集計する方法(代入法)があります。

5、問題文の通りです。

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02

回収した調査票は、回答の正確さを点検(エディティング)し、各質問項目の回答を数値化して表にします(コーディング)。

選択肢1. 1問も回答されていない状態の調査票であっても、有効回答に含める。

無効回答となります。

選択肢2. 調査票の数が非常に多い場合、個別の調査票ごとの誤記入や回答漏れの確認は必ずしも必要ではない。

数に関係なく、個別の調査票ごとの誤記入や回答漏れの確認は必要です。

選択肢3. 自由回答のデータ化では、事前に用意したコード表に該当するものがない場合、新たにコードを追加することはできない。

新たにコードを追加し、最初からやり直すことは可能です。

選択肢4. 調査票の中に、それまでの回答から判断して回答が矛盾していると明確に確認できる箇所があっても、調査者は修正を加えることはできない。

明らかに◯の付け間違いである等、判断がつく場合は修正できます。

選択肢5. データ分析をする前に、データに入力の誤り等が含まれていないかを確認するため、予備的に集計しチェックする必要がある。

その通りです。

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03

調査票を使用した調査を行う場合には、回収後の調査票を分析する前に調査票の点検を行ったり、不適当な調査票を取り除くなどの作業を行う必要があります。この事を「データクリーニング」や「エディティング」などと言います。

選択肢1. 1問も回答されていない状態の調査票であっても、有効回答に含める。

✕ 全ての回答が記入されていない物は「無効票」として扱い、有効回答としてカウントはしません。

選択肢2. 調査票の数が非常に多い場合、個別の調査票ごとの誤記入や回答漏れの確認は必ずしも必要ではない。

✕ 全ての調査票を確認し、正確な調査結果を出す必要があります。

選択肢3. 自由回答のデータ化では、事前に用意したコード表に該当するものがない場合、新たにコードを追加することはできない。

✕ 自由回答の中から似たような答えが複数見られた場合などは、コードを追加し分類する事で、データ集計がしやすくなります。

選択肢4. 調査票の中に、それまでの回答から判断して回答が矛盾していると明確に確認できる箇所があっても、調査者は修正を加えることはできない。

✕ 選択式の調査票などで、明らかに回答が矛盾している事が分かる(印のつけ間違いなど)場合などは、修正を加える事ができます。

選択肢5. データ分析をする前に、データに入力の誤り等が含まれていないかを確認するため、予備的に集計しチェックする必要がある。

〇 選択肢の通りです。

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