社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
社会調査の基礎 問86
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 社会調査の基礎 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
質問紙調査に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- インターネット調査は、自計式であるため、調査コストを抑えることができる。
- 留置調査は、他計式であるため、調査対象者以外の者が回答することを回避できる。
- 郵送調査は、他計式であるため、調査対象者の匿名性が確保されにくい。
- 電話調査は、自計式であるため、質問数が多い調査に向いている。
- 訪問面接調査は、自計式であるため、調査者の態度が調査対象者の回答に与える影響を抑制できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「インターネット調査は、自計式であるため、調査コストを抑えることができる。」です。
インターネット調査は、質問紙による調査等に比べて労力や費用がかからないため、頻繁に実施することができる調査方法です。
留置調査は、回収率がある程度確保できるという利点はありますが、調査対象者本人が回答したかどうか確認ができないという欠点もあります。
郵送調査は、無記名で回答することができ、匿名性が確保されます。
電話調査は、短期間・広範囲に調査を行うことができる利点があります。しかし、多くの標本を得るためには、労力が必要となり、電話に出ないなど調査拒否の可能性もあります。
訪問面接調査は、他計式調査方法です。確実に調査対象者本人から回答を得られる利点もありますが、調査対象者と調査者の関係によって、回答結果が影響を受ける可能性も考えられます。
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02
質問紙調査に関する問題です。
自計式調査:調査対象者が自分で記入する形式
他計式調査:対象者に聞き取りをしながら調査する人が記入する形式
その通りです。
留置調査は、調査対象者の自宅に調査員が調査票を持参して説明を行い、後日回収するものです。そのため、自計式であり、調査対象者以外の者が回答することを回避できません。
郵送調査は、自計式です。無記名にすることも可能です。
電話調査は、他計式です。ランダムに発生させた番号に掛けるため、質問数が多い調査は向いていないでしょう。
訪問面接調査は、他計式であるため、調査者の態度が調査対象者の回答に影響を与えます。
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03
本設問に登場する「自計式」と「他計式」の調査の特徴は以下の通りです。
自計式:調査対象者が自分で質問文などを読み、自分で回答を記入する方式
他計式:調査実施者が口頭で質問紙、調査実施者が調査票などに記入する方式
〇 選択肢の通りです。
✕ 留置調査は、調査実施者が調査対象者宅へ訪問し、調査票を渡して回答を依頼し、後日調査実施者が調査票を回収に行くという調査方法です。他計式ではなく自計式の調査方法であり、その場で調査票を記入してもらう訳ではないため、調査対象者以外の者が回答する可能性もあります。
✕ 郵送調査は、自宅や職場に調査票を送付し、調査対象者に返送してもらう調査方式です。他計式ではなく自計式であり、匿名性は確保されやすい調査方法です。
✕ 電話調査は調査対象者宅に電話をかけ、口頭で質問を実施しその答えを調査実施者が記録する調査方法の事を言います。自計式ではなく他計式の調査方法であり、一度の調査時間は短時間で実施する事が求められる調査方法のため、質問数が多い調査には不向きです。
✕ 訪問面接調査は、調査実施者が調査対象者宅に訪問し、その場で対象者にインタビューし調査を実施する方法です。調査実施者の態度が調査対象者の回答に影響を与える事が多いため、調査実施者の応対方法に注意が必要な調査となります。また、この調査は自計式ではなく他計式です。
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