社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の理論と方法 問99

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問題

社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、ジャーメイン(Germain, C.)によるエコロジカルアプローチの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 空間という場や時間の流れが、人々の価値観やライフスタイルに影響すると捉える。
  • モデルとなる他者の観察やロールプレイを用いる。
  • クライエントのパーソナリティの治療改良とその原因となる社会環境の改善を目的とする。
  • 問題の原因を追求するよりもクライエントの解決イメージを重視する。
  • 認知のゆがみを改善することで、感情や行動を変化させ、問題解決を図る。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1番です。

1、問題文の通りです。

2、SST(社会生活技能訓練)の説明です。SST(社会生活技能訓練)とは、対人関係において対応の仕方に困難がある人に対して、その改善を図るための学習訓練です。社会生活における場面が設定され、役割を演じることで訓練を行います。

3、問題文は、リッチモンドが提唱した「治療モデル」の説明です。

4、問題文は、「解決志向アプローチ」の説明です。

5、問題文は、「認知行動療法」の説明です。

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02

エコロジカルアプローチには、生態学とシステム理論を取り入れた代表的な実践モデル「生活モデル(ライフモデル)」があります。

選択肢1. 空間という場や時間の流れが、人々の価値観やライフスタイルに影響すると捉える。

適切です。

選択肢2. モデルとなる他者の観察やロールプレイを用いる。

社会的学習理論の説明であると思われます。

選択肢3. クライエントのパーソナリティの治療改良とその原因となる社会環境の改善を目的とする。

心理社会的アプローチの説明であると思われます。

選択肢4. 問題の原因を追求するよりもクライエントの解決イメージを重視する。

解決志向アプローチの説明です。

選択肢5. 認知のゆがみを改善することで、感情や行動を変化させ、問題解決を図る。

認知アプローチの説明です。

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03

ジャーメインによるエコロジカルアプローチとは、クライエントの個人として捉えるのではなく、「集団の中の一員」として捉える考え方の事を言います。クライエント自身が周りの環境と調和していれば、クライエントは問題なく生活できるが、環境と調和がとれていないと問題が発生し、生活に支障を来すという考え方です。

選択肢1. 空間という場や時間の流れが、人々の価値観やライフスタイルに影響すると捉える。

〇 選択肢の通りです。

選択肢2. モデルとなる他者の観察やロールプレイを用いる。

✕ 選択肢の内容はエンパワメントアプローチの手法の一つである、ソーシャルスキルトレーニングの説明です。

選択肢3. クライエントのパーソナリティの治療改良とその原因となる社会環境の改善を目的とする。

✕ 選択肢の内容は、心理社会的アプローチの説明となっています。

選択肢4. 問題の原因を追求するよりもクライエントの解決イメージを重視する。

✕ 選択肢の内容は、解決志向アプローチの説明となっています。

選択肢5. 認知のゆがみを改善することで、感情や行動を変化させ、問題解決を図る。

✕ 選択肢の内容は、認知行動療法の説明となっています。

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