社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の理論と方法 問100
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ソロモン(Solomon, B.)のエンパワメントアプローチは、人の自我機能に着目し、自己対処できないほどの問題に直面しバランスを崩した状態を危機と捉える。
- キャプラン(Caplan, G.)の危機介入アプローチは、クライエントが社会から疎外され、抑圧され、力を奪われていく構造に目を向ける。
- ホワイト(White, M.)とエプストン(Epston, D.)のナラティヴアプローチは、クライエントの生活史や語り、経験の解釈などに関心を寄せ、希望や意欲など、肯定的側面に着目する。
- リード(Reid, W.)とエプスタイン(Epstein, L.)の課題中心アプローチは、クライエントが解決を望む問題を吟味し、計画的に取り組む短期支援である。
- サリービー(Saleebey, D.)のストレングスアプローチは、クライエントの否定的な問題が浸み込んでいるドミナントストーリーに焦点を当て家族療法を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4番です。
1、ソロモンは、黒人差別問題を通して、ソーシャルワークの中にエンパワメントの概念を導入しました。
2、キャプランが提唱した「危機介入アプローチ」は、援助者が危機状況に陥った利用者や家族等に、短期集中的に介入し、以前の状態まで回復するように働きかける方法です。
3、「ナラティブアプローチ」は、利用者が語る主観的な物語を重視して、援助者とともに新たな意味の世界を創り出し、問題解決を図る方法です。
4、問題文の通りです。
5、「ストレングスアプローチ」は、利用者固有の強さや、有する資源や問題解決能力に焦点を当てて、援助を行う方法です。
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02
各アプローチを代表する人物と手法について入れ替えた出題になっています。
エンパワメントアプローチ:ソロモン(Solomon, B.)
クライエントが社会から疎外され、抑圧され、力を奪われていく構造に目を向ける
危機介入アプローチ:キャプラン(Caplan, G.)
人の自我機能に着目し、自己対処できないほどの問題に直面しバランスを崩した状態を危機と捉える
ナラティヴアプローチ:ホワイト(White, M.)とエプストン(Epston, D.)
クライエントの否定的な問題が浸み込んでいるドミナントストーリーに焦点を当て家族療法を行う
課題中心アプローチ:リード(Reid, W.)とエプスタイン(Epstein, L.)
クライエントが解決を望む問題を吟味し、計画的に取り組む短期支援
キャプラン(Caplan, G.)の危機介入アプローチの説明です。
ソロモン(Solomon, B.)のエンパワメントアプローチの説明です。
肯定的側面に着目するのではなく、否定的な問題が浸み込んでいるドミナントストーリーに焦点を当てます。
その通りです。
ホワイト(White, M.)とエプストン(Epston, D.)のナラティヴアプローチの説明です。
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03
ソーシャルワークのアプローチ方法については、社会福祉士試験で出題率が高く、必ず得点したい設問です。
✕ 選択肢の内容は、キャプランが提唱した危機介入アプローチの説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、ソロモンのエンパワメントアプローチの説明となっています。
✕ ナラティブアプローチにおいては、「ドミナントストーリー」と呼ばれる、クライエントが持つ否定的な感情や固定観念などの語りに着目します。
〇 選択肢の通りです。
✕ 選択肢の内容は、ホワイトとエプストンが提唱したナラティブアプローチの説明となっています。
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