社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の理論と方法 問104
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問104 (訂正依頼・報告はこちら)
相談援助の過程における介入(インターベンション)に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい(ただし、緊急的介入は除く)。
- 介入は、ソーシャルワーカーと医療・福祉関係者との契約によって開始される。
- 介入では、ケース会議などを通じて社会資源の活用や開発を図る。
- 介入は、クライエントや関係者とのパートナーシップを重視して進められる。
- クライエントのパーソナリティの変容を促す方法は、間接的な介入方法である。
- コーズアドボカシーは、直接的な介入方法である。
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この過去問の解説 (3件)
01
相談援助過程のうち、介入について問われています。
×
契約を結ぶのはソーシャルワーカーとクライアント本人との間です。
互いの援助に関する契約が結ばれ、介入が開始されます。
〇
適切です。クライアントとその周りの環境との関係に働きかけを行います。
これは岡村重夫の社会福祉の5つの機能のうち、開発的機能に当たります。
〇
適切です。
これは岡村重夫の社会福祉の5つの機能のうち、調整的機能に当たります。
×
クライアントのパーソナリティの変容を促す方法は、直接的な介入方法です。
クラスに対しケース、つまりクライアント個人に働きかける介入は直接的と言えます。
×
コーズアドボカシー, cause advocacy, は間接的な介入方法です。
直接的な介入であるケースアドボカシーに対し、
コーズアドボカシーはクライエントと同じ状況に置かれている人たちの権利を守るため新たな制度を開発する活動を指します。
cf)第29回112、第32回94
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02
正解は 2 と 3 です。
1 .✕:介入は、ソーシャルワーカーと医療・福祉関係者との契約によって開始される。
→受理面接(インテーク)の段階で、クライエントとソーシャルワーカーが契約することで、相談援助が展開されていきます。
2 .○:介入では、ケース会議などを通じて社会資源の活用や開発を図る。
→より多面的な視点からの支援が可能となる他、情報の共有により、継続的な支援へと繋がります。
3 .○:介入は、クライエントや関係者とのパートナーシップを重視して進められる。
→ワーカーは、クライエントや関係者と、協働で、課題解決に取り組みます。
4 .✕:クライエントのパーソナリティの変容を促す方法は、間接的な介入方法である。
→パーソナリティの変容を支援の軸としている「心理社会的アプローチ」では、クライエントが持つ「社会的に機能する能力の維持・向上」を目指し、ワーカーがクライエントに直接働きかけます。
5 .✕:コーズアドボカシーは、直接的な介入方法である。
→コーズアドボカシーでは、ある同じ課題を抱えた集団の権利を守るために周囲のシステムに働きかけるなどの間接的な活動をします。
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03
本設問は相談援助の展開過程の一段階である、介入について問われる問題となっています。
✕ ソーシャルワーカーと医療・福祉関係者との契約によって開始されるのは「インテーク」の段階です。
〇 選択肢の通りです。
〇 選択肢の通りです。
✕ クライエントのパーソナリティの変容を促す方法は、直接的な介入方法です。
✕ コーズアドボカシーとは、同じ課題を持つ集団の権利を守るために、その人達の代弁や、権利擁護のための社会資源開発を行う事を言います。
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