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社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問106

問題

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事例を読んで、V児童養護施設のK児童指導員(社会福祉士)による退所時の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Lさん(18歳)は5歳の時に父親が亡くなり、その後、母親と二人で暮らしていた。母親は生活に追われ、Lさんへのネグレクトが継続したことから、児童相談所が介入し、翌年、LさんはV児童養護施設に入所した。そして、Lさんが10歳の時に母親は再婚し、相手の子を出産した後も、Lさんを引き取ることなく疎遠になった。Lさんは今春、高校を卒業することになり、V児童養護施設の退所者が多く就職している事業所に就職が決まったため、施設を退所することになった。退所に際して、LさんにK児童指導員が面接を行った。
   1 .
退所後は人に頼ることなく、自ら問題を解決するように伝える。
   2 .
退所後に相談があるときは、児童相談所に行くように伝える。
   3 .
職場での自律的な人間関係を尊重するため、施設から職場には連絡を取らないと伝える。
   4 .
施設が定期的に行っている交流会への参加を促す。
   5 .
母親のことは、あてにせず関わらないように伝える。
( 社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問106 )
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この過去問の解説 (3件)

34

正解は 4 です

1 .✕:退所後は人に頼ることなく、自ら問題を解決するように伝える。

アフターケアも児童養護施設の役割の一つです。退所後も施設に相談できることを伝えます

2 .✕:退所後に相談があるときは、児童相談所に行くように伝える。

1番と同じく、退所後も施設に相談できることを伝えます

3 .✕:職場での自律的な人間関係を尊重するため、施設から職場には連絡を取らないと伝える。

退所後の自立支援も児童養護施設の目的の一つであるため、職場での状況を把握しておく必要があります

4 .○:施設が定期的に行っている交流会への参加を促す。

安定した社会生活を送れるようになるための自立支援の一つです

5 .✕:母親のことは、あてにせず関わらないように伝える。

親元に戻ることや、親の支援を受けることも、選択肢の一つとしてありますから、施設側が決めることではありません

付箋メモを残すことが出来ます。
21

児童指導員としての正しい対応について問われています。

選択肢1. 退所後は人に頼ることなく、自ら問題を解決するように伝える。

×

児童指導員としては退所後想定される困難について、フォローアップをすることが大切です。

Lさんにとっても、周りにうまく助けを求めることができるような環境があればいいですね。

選択肢2. 退所後に相談があるときは、児童相談所に行くように伝える。

×

児童相談所が対象とする子どもは18歳未満の者であるため、

18歳になったLさんは対象ではありません。

選択肢3. 職場での自律的な人間関係を尊重するため、施設から職場には連絡を取らないと伝える。

×

相談員が「~~ないと伝える。」ということはありません。

選択肢4. 施設が定期的に行っている交流会への参加を促す。

適切です。Lさんにとっての新しい生活の中で、

悩みや相談事を打ち明けられるような環境を確保することが大切です。

選択肢5. 母親のことは、あてにせず関わらないように伝える。

×

相談員が「~~ないように伝える。」ということはありません。

フォローアップの一環として必要であれば手助けをしますが、

Lさんも成人年齢に達しているため、本人の意思に任せるのが賢明です。

9

本設問は児童養護施設を退所する利用者に対する支援について問う問題となっています。「児童養護施設」「児童相談所」などの機関の役割について正しい理解が出来ているか、利用者の気持ちに寄り添った支援が出来ているかを考える事で、正答に結びつける事が出来ます。

選択肢1. 退所後は人に頼ることなく、自ら問題を解決するように伝える。

✕ 児童養護施設を退所した後の児童に対するフォローも、児童養護施設の役割の一つです。退所後もLさんが生活の困難さを感じた際には、相談するよう促す必要があります。

選択肢2. 退所後に相談があるときは、児童相談所に行くように伝える。

✕ Lさんは6歳から18歳までの長い期間児童養護施設で生活しています。Lさんの事を深く理解している児童養護施設が退所後も引き続き相談にのっていく事が適切な対応であると言えます。

また、児童相談所は0歳から17歳までの児童に関する相談を受け付けるものであり、新たな相談先として紹介する事は適切とは言えません。

選択肢3. 職場での自律的な人間関係を尊重するため、施設から職場には連絡を取らないと伝える。

✕ Lさんが就職する予定の事業所は、V児童養護施設の退所者が多く就職しており、K児童指導員も知っている従業員が多くいると考えられます。職場に連絡を取らないのではなく、Lさんに話した上で、先輩となるV児童養護施設退所者に対してLさんの事を気にしてもらえるよう安心できる環境を整える事が適切な支援と言えます。

選択肢4. 施設が定期的に行っている交流会への参加を促す。

〇 退所後もV児童養護施設のスタッフや利用者などと繋がりを持ち、困りごとが出来たら相談できる環境を作る事は適切な支援であると考えられます。

選択肢5. 母親のことは、あてにせず関わらないように伝える。

✕ 現在はLさんと母親が疎遠な状況となっていますが、Lさん自身が母親にどのような感情を抱いているかは分かりません。K児童指導員の一方的な思いだけで関わらないよう伝える事は、Lさんの気持ちに寄り添った支援とは言えません。

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