社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の理論と方法 問107

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問題

社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

事例検討会進行の際の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 事例提供者の心理状態や気持ちにも配慮しながら進行する。
  • 検討の際、参加者の個人的な体験に基づいて検討するよう促す。
  • 終了時刻が近づいてきても、検討が熱心に続いているのであれば、終了時刻を気にせず検討を継続する。
  • 検討の論点のずれの修正は、参加者に委ねる。
  • 経験の長さと発言の長さが比例するように話を振り、時間配分する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です

1○ .事例提供者の心理状態や気持ちにも配慮しながら進行する。

事例提供者とは、その事例の担当者を指します。事例提供者の想いを傾聴し、問題・課題を一人で抱え込まないよう、多職種で共有することも、目的の一つです。

2 ✕.検討の際、参加者の個人的な体験に基づいて検討するよう促す。

個別化の原則(バイステック『ケースワークの原則』より)に則り、類似した個人的な体験があったとしても、それに捉われて一括りにしないようにしなければなりません。

3✕ .終了時刻が近づいてきても、検討が熱心に続いているのであれば、終了時刻を気にせず検討を継続する。

長引いてしまう場合は、残された課題として引き続き検討していくことで合意する等して、ひとまず終了とします。

4✕ .検討の論点のずれの修正は、参加者に委ねる。

コーディネーターと呼ばれる司会進行役が、論点の修正を含む全体の運営を担います。

5✕ .経験の長さと発言の長さが比例するように話を振り、時間配分する。

時間配分は事前に打ち合わせしておきますが、参加者が自由に発言できるようにします。

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02

事例検討会の際に留意することについて問われています。

選択肢1. 事例提供者の心理状態や気持ちにも配慮しながら進行する。

適切です。

事例提供者の心理状態にも配慮が必要です。

選択肢2. 検討の際、参加者の個人的な体験に基づいて検討するよう促す。

×

検討事例についても個別化の原則が適用されます。

参加者の個人的な体験を基にするのではなく、新しい事例として個別的に捉えることが求められます。

選択肢3. 終了時刻が近づいてきても、検討が熱心に続いているのであれば、終了時刻を気にせず検討を継続する。

×

開始前に終了時刻を決め、その時間内で最大限議論することが大切です。

未解決の論点がある場合は、時間を別日に再度設定するなどします。

選択肢4. 検討の論点のずれの修正は、参加者に委ねる。

×

検討会のコーディネーターを中心に参加者がそれぞれ論点についても意識し、修正します。

選択肢5. 経験の長さと発言の長さが比例するように話を振り、時間配分する。

×

経験の長さ次第ではなく、参加者が各々自由に発言します。

事前にアジェンダに沿って発言したい人を募っておくこともあります。

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03

自分自身の実践の振り返りなどを目的に、事例検討会を行う機会も増えてきています。

選択肢1. 事例提供者の心理状態や気持ちにも配慮しながら進行する。

〇 事例提供者が事例を提供して良かったと思えるよう、配慮する事も大切です。

選択肢2. 検討の際、参加者の個人的な体験に基づいて検討するよう促す。

✕ 参加者が担当しているケースで、事例提供者の提供するケースと似たような境遇に置かれているケースもあるかもしれませんが、同一視せず個別のケースとして事例検討を行う必要があります。

選択肢3. 終了時刻が近づいてきても、検討が熱心に続いているのであれば、終了時刻を気にせず検討を継続する。

✕ 事例検討においては、決められた時間内での検討を厳守します。そのため、あらかじめタイムキーパーを置くなど工夫し、時間内に検討を終えられるよう配慮する事が大切です。

選択肢4. 検討の論点のずれの修正は、参加者に委ねる。

✕ グループ内にファシリテーターを置くなど配慮し、論点がずれている場合は随時修正を図る必要があります。

選択肢5. 経験の長さと発言の長さが比例するように話を振り、時間配分する。

✕ 経験の長さと発言の長さは関係ありません。グループメンバー全員が自分の考えを発言できるように時間配分する事が大切です。

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