社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
高齢者に対する支援と介護保険制度 問132
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 高齢者に対する支援と介護保険制度 問132 (訂正依頼・報告はこちら)
介護保険制度の指定訪問介護事業所(共生型居宅サービスを除く)の従事者に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- 訪問介護員として従事する者に対しては資格取得や研修修了等の要件は課されておらず、業務を遂行する上での最低限の技術の習得が条件とされている。
- 訪問介護員は、常に利用者の心身の状況やその置かれている環境等の的確な把握に努め、利用者又はその家族に対し、適切な相談及び助言を行う。
- 訪問介護員が入浴や清拭の支援を行う場合、利用者の主治医の指示に基づいて介護を行うことが義務づけられている。
- サービス提供責任者は、訪問介護員に対して利用者の状況についての情報を伝達し、具体的な援助目標や援助内容を指示する。
- サービス提供責任者は、多様な事業者等から総合的に提供される介護サービスの内容などを記載した居宅サービス計画を作成する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 と 4 です。
1×.訪問介護員として従事する者に対しては資格取得や研修修了等の要件は課されておらず、業務を遂行する上での最低限の技術の習得が条件とされている。
↓
養成研修(介護職員初任者研修)修了者とされています。
2◎.訪問介護員は、常に利用者の心身の状況やその置かれている環境等の的確な把握に努め、利用者又はその家族に対し、適切な相談及び助言を行う。
↓
その通りです。訪問介護の運営に関する基準の中に記されています。
3×.訪問介護員が入浴や清拭の支援を行う場合、利用者の主治医の指示に基づいて介護を行うことが義務づけられている。
↓
主治医の指示に基づいて行うのは訪問看護です。
4◎.サービス提供責任者は、訪問介護員に対して利用者の状況についての情報を伝達し、具体的な援助目標や援助内容を指示する。
↓
その通りです。サービス提供責任者は訪問(居宅)介護計画の作成、助言、指導などを行います。
5×.サービス提供責任者は、多様な事業者等から総合的に提供される介護サービスの内容などを記載した居宅サービス計画を作成する。
↓
サービス提供責任者は訪問(居宅)介護計画を作成します。
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02
指定訪問介護事業所について問われています。
×
訪問介護員(ホームヘルパー)にも資格取得や研修修了等の要件があります。
〇
適切です。
利用者だけでなくその家族に対しても、相談や助言を行うことがあります。
×
入浴や清拭といった介護行為に医師の指示を得る必要はありません。
〇
適切です。
サービス提供責任者は訪問介護計画書の作成のほか、選択肢の内容を含むホームヘルパーの業務管理を担います。
×
居宅サービス計画の作成はケアマネージャーの業務です。
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03
高齢者などが在宅生活を送る上で、訪問介護員(ヘルパー)の支援は重要です。その役割について理解しておく事が重要です。
✕ 訪問介護員として従事する際には、介護職員初任者研修以上を修了している事が必要です。また、サービス提供責任者となる場合は、介護福祉士資格取得者または実務者研修修了者である事が条件として挙げられています。
〇 適切な内容です。同一内容のサービス提供を実施する場合でも、それぞれの家庭環境や家族の状況、利用者の意向などによってサービス提供方法が異なります。環境の把握や、利用者・家族に対しての相談・助言も訪問介護員の仕事となります。
✕ 訪問介護員が入浴・清拭等の支援を行う際には主治医の指示を受ける義務はありません。ただし、血圧変動が激しい方である場合の指示や、感染症の有無などを事前に確認しておく事で、より安心・安全な入浴支援が可能となると言えます。
〇 サービス提供責任者は利用者に対して統一した支援が提供できるよう、自事業所の訪問介護員に対して情報共有を図る必要があります。
✕ 選択肢にある居宅サービス計画は介護支援専門員が作成する物です。サービス提供責任者は訪問介護計画書の作成を行う必要があります。
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