社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 問138
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 問138 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、2019年度(令和元年度)の児童相談所における児童虐待相談対応件数(「福祉行政報告例」(厚生労働省))について、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 虐待相談対応件数は、5年前と比べて減少している。
- 心理的虐待は、5年前と比べて減少している。
- 警察等からの虐待通告は、5年前と比べて増加している。
- 相談種別で件数をみると、ネグレクトの割合が最も高い。
- 相談の経路(通告者)は、家族・親戚からの割合が最も高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
年々相談が増え続ける児童虐待について問われています。
×
虐待相談対応件数は年々増加し続けており、
令和2(2020)年、令和3(2021)年ともに過去最多となっています。
※令和3年度は速報値で207,659 件
×
性的虐待を除く3類型(身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト)それぞれの件数は
ここ10年毎年増加し続けています。
令和3年度は、心理的虐待の割合が最も多く、次いで身体的虐待の割合が多くなっています。
〇
児童相談所での虐待相談の経路別件数では、
警察からは平成28年度(2016年度)が54,812件、令和3年度(2021年度)が103,104件でほぼ倍増しています。
令和3年度、警察からの相談が全体の約50%を占めています。
市町村/都道府県の設置する福祉事務所及び児童相談所が通告先として規定されていることから、警察が把握した場合にはいずれの機関に対しても通告が行われることになります。
×
内容別では ①心理的虐待 ②身体的虐待 ③ネグレクト ④性的虐待の順で多くなっていて、
平成25年度以降これは変わっていません。
(それまでは身体的虐待が1位。)
×
選択肢3の通り、警察からの通告が約半数を占め最多です。
次いで ②近隣・知人 ③家族・親戚 ④学校 となっています。
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02
正解は 3 です。
1×.虐待相談対応件数は、5年前と比べて減少している。
↓
虐待相談対応件数は増加し続けています。
2×.心理的虐待は、5年前と比べて減少している。
↓
心理的虐待も年々増加し続けています。種別においては56.3%と最も多くなっています。
3◎.警察等からの虐待通告は、5年前と比べて増加している。
↓
警察等からの虐待通告は、相談経路において49.8%を占めています。
4×.相談種別で件数をみると、ネグレクトの割合が最も高い。
↓
心理的虐待の割合が56.3%と最も高くなっています。
5×.相談の経路(通告者)は、家族・親戚からの割合が最も高い。
↓
相談経路は、警察等からの虐待通告が49.8%と最も高くなっています。
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03
厚生労働省関係の調査・白書については試験で頻出のテーマのひとつです。過去に試験に問われた調査・白書を中心に学習しておきましょう。
適切ではありません。虐待相談対応件数は平成29年度と比べると令和3年度は増加しています。
適切ではありません。心理的虐待は、平成29年度と比べると令和3年度は増加しています。
適切です。記述の通りです。警察等からの虐待通告は、経路別では約半数を占めます。
適切ではありません。相談種別で件数をみると、心理的虐待の割合が最も高くなっています。
適切ではありません。警察等からの虐待通告は、経路別では約半数を占めます。
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