社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 問139
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 問139 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、T市母子健康包括支援センター(子育て世代包括支援センター)のE相談員(社会福祉士)の支援に関する次の記述のうち、この段階における対応として、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
若年妊婦等支援事業の担当者であるE相談員は、お腹の大きいFさん(19歳)から相談を受けた。Fさんは、両親との関係が悪く友人宅を転々としており、「妊娠していると思うが、交際相手とは別れてしまい、頼れる人はいない」「自分はどうしたらよいか分からない」「子どもを産んで育てる自信がない」「仕事もしておらず、経済的にも苦しい」と語った。
〔事例〕
若年妊婦等支援事業の担当者であるE相談員は、お腹の大きいFさん(19歳)から相談を受けた。Fさんは、両親との関係が悪く友人宅を転々としており、「妊娠していると思うが、交際相手とは別れてしまい、頼れる人はいない」「自分はどうしたらよいか分からない」「子どもを産んで育てる自信がない」「仕事もしておらず、経済的にも苦しい」と語った。
- 緊急一時的な居場所として宿泊施設等の利用を提案する。
- 出産や子育てには両親の手助けが必要であり、まずは家に戻るよう促す。
- 母親になる自覚を持つよう促す。
- 出産費用の捻出が求められるため就労支援を図る。
- 産科受診の同行支援ができることを伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
事例問題です。
〇
若年妊婦等支援事業の内容として適切です。
×
問題文中に「両親との関係が悪く」とあります。
家に戻ったところで両親の手助けを受けられるか、また実家がFさんにとって安心して出産に望める環境であるかは判断がつきません。
×
自覚を持つよう促すことは、現実に生活に窮しているFさんにとって何の解決にもなりません。
×
お腹の大きい妊婦に就労支援を図るのは適切とは言えません。
生活を落ち着けることが先決で、そのあとに就労支援につなげます。
〇
若年妊婦等支援事業の内容として適切です。
「妊娠していると思う」というFさんの発言から、彼女はまだ病院にかかっていないと思われます。
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02
正解は 1 と 5 です。
1◎.緊急一時的な居場所として宿泊施設等の利用を提案する。
↓
両親との関係が悪く友人宅を転々としているとのことなので、まずは安心して暮らせる場所が必要です。
2×.出産や子育てには両親の手助けが必要であり、まずは家に戻るよう促す。
↓
Fさんの立場で考えなければなりません。
3×.母親になる自覚を持つよう促す。
↓
相談の趣旨がずれています。
4×.出産費用の捻出が求められるため就労支援を図る。
↓
出産費用には補助があることを伝え、就労支援は落ち着いてから行います。
5◎.産科受診の同行支援ができることを伝える。
↓
一人での産科受診に不安があると考えられるため適切です。
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03
子育て世代包括支援センターの相談員としての役割、子育て世代包括支援センターの権能を問う問題です。なお、子育て世代包括支援センターという名称は、令和6年4月より、「こども家庭センター」となります。
適切です。「緊急一時的な居場所として宿泊施設等の利用を提案する」ことは、Fさんのニーズに即した情報提供と考えられます。
適切ではありません。「情報収集の際には、まずは面談等を通じて、センターに対する安心感を持ってもらい、信頼できる人間関係を築くことが重要である」と「子育て世代包括支援センター業務ガイドライン(平成29年8月)」に記載されています。
適切ではありません。「センターは妊娠や出産、子育てに関する悩み等を傾聴し、対象者のニーズや状況に応じて利用可能なサービス等について、情報提供・助言等を行う」と「子育て世代包括支援センター業務ガイドライン(平成29年8月)」に記載されています。
適切ではありません。「お腹の大きいFさん」との記載から、現段階から出産費用の捻出のため就労を進めるのは、Fさんのニーズに即した適切な支援とは考えられません。
適切です。「産科受診の同行支援ができることを伝える」ことは、Fさんのニーズに即した情報提供と考えられます。
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