社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
人体の構造と機能及び疾病 問3
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 人体の構造と機能及び疾病 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、疾病の予防に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
- 特定健康診査は一次予防である。
- 糖尿病予防教室は一次予防である。
- ワクチン接種は二次予防である。
- リハビリテーションは二次予防である。
- 胃がんの手術は三次予防である。
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この過去問の解説 (6件)
01
一次予防(疾病を発生させない)、二次予防(疾病の早期発見、早期治療)、三次予防(疾病の悪化の防止)の違いを整理して記憶しておきましょう。
一次予防は、疾病を発生させないこと、二次予防は疾病の早期発見、早期治療で、三次予防が疾病の悪化を防ぐことをいいます。特定健康診査は二次予防に該当します。
糖尿病予防教室は、糖尿病にならないよう行うもので一次予防になります。
ワクチン接種は感染症を防ぐ目的で行うものなで一次予防にになります。
リハビリテーションは疾病の悪化を予防する目的に行うもので、三次予防になります。
胃がんの手術は治療にあたるので二次予防になります。
二次予防と三次予防の違いが分かりにくいと思いますので、具体的例で覚えましょう。
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02
本設問に登場する一次予防、二次予防、三次予防については以下の通りとなります。
〇一次予防:生活習慣などを見直す事で、病気の発症を防ぐ事
〇二次予防:発症している病気や、健康の異常を悪化させないようにする事
〇三次予防:進行した病気に対して、治療後に再発を防止したり、社会復帰できるよう機能回復を目指す事
これらの内容を覚えておく事で、正答にたどりつく事が出来ます。
✕ 特定健康診査とは対象者(40~74歳の公的医療被保険者)に対して実施される、メタボリックシンドロームに着目した健診の事を言います。既に発症しているメタボリックシンドロームの悪化を防ぐ事を目的としているため、二次予防に該当する内容です。
〇 糖尿病予防教室は、まだ発症していない糖尿病にならないよう予防する物ですので、一次予防に該当する内容です。
✕ ワクチン接種は対象の病気にかからないよう予防する行為ですので、一次予防に該当する内容です。
✕ リハビリテーションは病気や怪我などによって低下した機能を回復させる行為ですので、三次予防に該当する内容です。
✕ 胃がんの手術は既に発症している胃がんの進行や悪化を防ぐために行われる行為ですので、二次予防に該当する内容です。
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03
正解は「糖尿病予防教室は一次予防である。」です。
一次予防は健康増進・発病予防、二次予防は早期発見・治療、三次予防は社会復帰です。
❌ 特定健康診査や主な健診は疾患の早期発見・早期治療を目的としているため、二次予防です。
⭕️ 糖尿病予防教室は、発病予防を目的としているため一次予防です。
❌ ワクチン接種は、発病予防を目的としているため一次予防です。
❌ リハビリテーションは、社会復帰を目的としているため三次予防です。
❌ 手術は、治療に含まれるため二次予防です。
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04
予防の特徴と順序を理解し、各選択肢がどの段階のレベルかをイメージしていきましょう。
各選択肢で段階を表していきます。
解答:✕
健康診査と聞くと予防のため診査という気がして、一次予防と間違えてしまいそうですが、早期発見のための診査であり、二次予防です。
生活習慣病にならないよう予防する(一次予防)→特定健康診査を受ける(二次予防)→糖尿病や高血圧などにより、合併症が起きないようにする(三次予防)
解答:〇
糖尿病予防教室はその名の通り、糖尿病にならないように予防する教室のため、一次予防になります。
糖尿病予防教室に参加する(一次予防)→糖尿病を治療する(二次予防)→糖尿病神経障害にならないようにする(三次予防)
解答:✕
ワクチン接種は予防のため、一次予防です。
コロナウイルスのワクチン接種をする(一次予防)→コロナウイルスを治す(二次予防)→後遺症を治療して、社会復帰する(三次予防)
解答:✕
リハビリテーションは社会復帰や再発防止のため、三次予防になります。
生活習慣病にならないよう飲酒を控える(一次予防)→脳梗塞を早期治療する(二次予防)→発症直後からリハビリを実施し、誤嚥性肺炎などの合併症を予防する(三次予防)
解答:✕
胃がんの手術は治療のため、二次予防になります。
禁煙する(一次予防)→胃がんの手術をする(二次予防)→食事や適度な運動による体力回復を図り、社会復帰する(三次予防)
選択肢の状況を読み取り、予防のどの段階かをイメージすることが大切です。
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05
一次予防、二次予防、三次予防は、それぞれ異なる目的と手段を持つ予防の段階です。
一次予防:健康の維持と疾病の発生を防ぐための段階です。
二次予防:疾病が発生した後の早期発見と治療を目指す段階です。
三次予防:疾病の後遺症を最小限に抑え、社会復帰を促進する段階です。
これらの予防の段階をしっかり押さえておきましょう。
特定健康診査や主な健診は疾患の早期発見・早期治療を目的としているため、二次予防に該当します。
糖尿病予防教室は、疾病の発生を防ぐことを目指しているため、一次予防に該当します。
ワクチン接種は病気の発生予防や症状の緩和を目的としているため、一次予防に該当します。
リハビリテーションは家庭や社会への復帰を目指しているため、三次予防に該当します。
胃がんの手術は病気の治療を行うものであるため、二次予防に該当します。
それぞれの予防段階について具体例を暗記するというよりは、概要を押さえておくことで分類が可能になるでしょう。
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06
一次予防は、疾病が発生しないよう予防すること、二次予防は、発生した疾病の早期発見・早期治療をすること、三次予防は発生・治療した疾病の進行を遅らせたり回復を目指したりすることと考えることができます。
不適切です。特定健康診査は、二次予防です。
適切です。糖尿病という疾病の発生を予防するための教室ですので、一次予防に該当します。
不適切です。ワクチン接種は、一次予防です。
不適切です。リハビリテーションは、三次予防です。
不適切です。胃がんの手術は、二次予防です。
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