社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
低所得者に対する支援と生活保護制度 問3

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問題

社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 低所得者に対する支援と生活保護制度 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

生活保護の種類と内容に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 生業扶助には、高等学校等就学費が含まれる。
  • 生活扶助は、衣食住その他日常生活の需要を満たすために必要なものを給付する。
  • 教育扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。
  • 介護扶助は、原則として金銭給付によって行うものとする。
  • 葬祭扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

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この過去問の解説 (3件)

01

生活保護の種類と金銭給付か現物給付かについては、頻出です。それぞれの特徴についておさえておきましょう。

選択肢1. 生業扶助には、高等学校等就学費が含まれる。

適切です。その他就労に必要な部分も含まれます。

選択肢2. 生活扶助は、衣食住その他日常生活の需要を満たすために必要なものを給付する。

不適切です。「衣食住」とありますが、生活扶助は正しくは「衣食」です。「住」の部分は、住宅扶助で給付されます。

選択肢3. 教育扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

不適切です。教育扶助は、原則金銭給付によって行われます。

選択肢4. 介護扶助は、原則として金銭給付によって行うものとする。

不適切です。介護扶助は、原則現物給付によって行われます。

選択肢5. 葬祭扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

不適切です。葬祭扶助は、原則金銭給付によって行われます。

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02

生活保護の扶助の種類は8種類あり、金銭給付と現物給付に分けられます。

現物給付となる扶助内容は「介護扶助」と「医療扶助」の2種類です。

対して金銭給付となる扶助内容は「生業扶助」「生活扶助」「教育扶助」「葬祭扶助」「住宅扶助」「出産扶助」の6種類となります。

選択肢1. 生業扶助には、高等学校等就学費が含まれる。

〇 生業扶助とは資格取得や就労に関する費用の事を言います。その種類は本設問で問われている高等学校等就学費の他、「生業費」「技能修得費」「就職支度費」の4つに分けられています。

高等学校への進学に対する費用は教育扶助に含まれると誤認されがちですが、教育扶助は義務教育に対する扶助となるため、高等学校への進学には適用されません。

選択肢2. 生活扶助は、衣食住その他日常生活の需要を満たすために必要なものを給付する。

✕ 生活扶助は食費や被服費など日常生活に必要な物を購入するための費用として支給されますが、その中に住居費用は含まれません。住居費用は「住宅扶助」として支給される事となります。

選択肢3. 教育扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

✕ 教育扶助は「金銭給付」によって行われます。

選択肢4. 介護扶助は、原則として金銭給付によって行うものとする。

✕ 介護扶助は「現物給付」によって行われます。

選択肢5. 葬祭扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

✕ 葬祭扶助は「金銭給付」によって行われます。

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03

生活保護の種類と内容、支給方法について確実に記憶しておきましょう。

選択肢1. 生業扶助には、高等学校等就学費が含まれる。

高等学校等就学費は、生業扶助に該当します。

選択肢2. 生活扶助は、衣食住その他日常生活の需要を満たすために必要なものを給付する。

衣食住のうち、生活扶助は「衣食」に対応します。「住」は住宅扶助です

選択肢3. 教育扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

教育扶助は原則として金銭給付により行われます。

選択肢4. 介護扶助は、原則として金銭給付によって行うものとする。

介護扶助は原則として現物給付により行われます。

選択肢5. 葬祭扶助は、原則として現物給付によって行うものとする。

葬祭扶助は原則として金銭給付により行われます。

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