社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の基盤と専門職 問5
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の基盤と専門職 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
リッチモンド(Richmond, M.)の人物と業績に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- ケースワークの専門職としてニューヨーク慈善組織協会に採用された。
- ケースワークの体系化に貢献したことから、後に「ケースワークの母」といわれた。
- 社会改良を意味する「卸売的方法」は、個別救済を意味する「小売的方法」の始点であり終点であると位置づけた。
- 『社会診断』において、ケースワークが社会的証拠の探索と収集を重視することに対して、異議を唱えた。
- 『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』において、ケースワークを人間と社会環境との間を調整し、パーソナリティを発達させる諸過程と定義した。
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この過去問の解説 (4件)
01
リッチモンドは「ケースワークの母」と言われ、診断主義と機能主義の対立でクライエントが置き去りになっている状況に「原点に戻れ」と提唱しました。
リッチモンドはボルティモア慈善組織協会に採用されていました。
「ケースワークの母」と言われました。
ケースワークは「社会的改良の小売り的方法」と位置づけていました。
社会診断において社会的証拠の収集が必要とされていました。
ケースワークを人間と社会環境との間を調整し、パーソナリティを発達させる諸過程と定義しました。
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02
リッチモンド(Richmond, M.)は、アメリカにおいて、ソーシャルワーカーのさきがけとされる活動をした女性です。彼女の業績とされる事項について確認していきましょう。
適切ではありません。会計事務の職員として、ボルティモア慈善組織協会に採用されました。
適切です。記述の通りです。慈善活動を専門化・科学化することに尽力しました。
適切ではありません。個別救済を意味する「小売的方法」に力点を置き、それと合わせて社会政策を行うことで、社会改良が実現すると考えました。
適切ではありません。ケースワークが社会的証拠の探索と収集を重視することによって、その専門化・科学化を推し進めました。
適切です。記述の通りです。リッチモンドの定義として有名です。
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03
正解は「ケースワークの体系化に貢献したことから、後に「ケースワークの母」といわれた。」と「『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』において、ケースワークを人間と社会環境との間を調整し、パーソナリティを発達させる諸過程と定義した。」です。
リッチモンド(Richmond, M.)は19世紀後半からセツルメント運動のジェーン・アダムズとともにアメリカで活動し「ソーシャルワーカーの母」とされる女性。
❌ 会計事務の職員として、ボルティモア慈善組織協会に採用されました。
⭕️ リッチモンドの適切な説明です。
❌ 個別救済を意味する「小売的方法」に力点を置き、社会政策を行うことで社会改良が行われるとしました。
❌ 『社会診断』において、ケースワークが社会的証拠の探索と収集を重視することを必要としました。
⭕️ リッチモンドの適切な説明です。
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04
リッチモンドはアメリカのソーシャルワークの先駆となった女性で、「ケースワークの母」とも呼ばれました。彼女の業績や来歴について確認していきます。
不正解です。
ボルチモアの慈善組織協会に、会計職員として採用されました。
正解です。
選択肢の説明文の通りです。
不正解です。
リッチモンドはケースワークに力を入れており、それは「小売的方法」に該当します。
つまり、小売的方法に力を入れながら、社会政策を充実させることで社会改良が実現できると考えていました。
不正解です。
『社会診断』において、ケースワークが社会的証拠の探索と収集を重視することの必要性を説きました。
正解です。
選択肢の説明文の通りです。
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