社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問9
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、V児童養護施設のM児童指導員(社会福祉士)が用いた面接技法の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(11歳、女性)は、10歳からネグレクトによってV児童養護施設に入所していた。1か月後に施設を退所し、実母と再婚相手の3人での生活が始まる予定である。ある日、M児童指導員に、Aさんがうつむきながら、「前の学校に戻れるのはうれしいけれども、家には本当は帰りたくない」とつぶやいた。M児童指導員は、少し間をおいてから、「家には本当は帰りたくない…。その気持ちをもう少し教えてほしいな」と静かに伝えた。
〔事例〕
Aさん(11歳、女性)は、10歳からネグレクトによってV児童養護施設に入所していた。1か月後に施設を退所し、実母と再婚相手の3人での生活が始まる予定である。ある日、M児童指導員に、Aさんがうつむきながら、「前の学校に戻れるのはうれしいけれども、家には本当は帰りたくない」とつぶやいた。M児童指導員は、少し間をおいてから、「家には本当は帰りたくない…。その気持ちをもう少し教えてほしいな」と静かに伝えた。
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この過去問の解説 (3件)
01
面接の基本的な技法としては、①受容、②繰り返し、③明確化、④支持、⑤質問、⑥間と沈黙の共有、⑦自己開示、⑧対決、⑨リフレーミング、⑩積極的な要約などがあげられます。各項目がどのような意図をもって行われるか理解するようにしましょう。
適切ではありません。M児童指導員の発言の「家には本当は帰りたくない…。」という部分が「繰り返し」にあたりますが、「言い換え」の要素はありません。
適切です。「家には本当は帰りたくない…。」という部分が「繰り返し」、「その気持ちをもう少し教えてほしいな」という部分が、「はい」「いいえ」ではなく自由に回答できる「開かれた質問」になっています。
適切ではありません。M児童指導員の発言に「言い換え」「要約」の要素はありません。
適切ではありません。M児童指導員の発言に「要約」の要素はありません。「その気持ちをもう少し教えてほしいな」という部分が、「はい」「いいえ」で答える「閉じられた質問」はなく自由に回答できる「開かれた質問」になっています。
適切ではありません。M児童指導員の発言に「要約」の要素はありません。「その気持ちをもう少し教えてほしいな」という部分が、「はい」「いいえ」ではなく自由に回答できる「開かれた質問」になっています。
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02
この問題では事例を通して社会福祉士の面接技法について問われています。
その通りです。
家には本当は帰りたくない…。→ 繰り返し
その気持ちをもう少し教えてほしいな → 開かれた質問
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03
社会福祉士が用いる面接技法である、言い換え、開かれた質問、閉じられた質問、要約などについて具体的事例に基づいて整理しておきましょう。
「その気持ちをもう少し教えてほしいな」は言い換えではありません。言い換えとは、クライエントが話した言葉を別の言葉に言い換えることです。
「家には本当は帰りたくない」は、繰り返しになっており、「その気持ちをもう少し教えてほしいな」は、開かれた質問になっています。
言い換えとは、話した言葉を別の言葉で言い換えることです。要約は話された内容をまとめることをいいます。
要約は話された内容をまとめることをいいます。閉じられた質問は、「はい」と「いいえ」で答えられる質問です。
要約は話された内容をまとめることをいいます。
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