社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問89 (社会調査の基礎 問6)
問題文
調査手法としての面接法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問89(社会調査の基礎 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
調査手法としての面接法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 構造化面接では、対象者に語りたいことを自由に話してもらうことが重要である。
- 非構造化面接では、調査者は事前に10項目以上の質問項目と質問の順番を設定し、その順番どおりに質問していく必要がある。
- 半構造化面接では、インタビューのおおむね半分程度の時間を、質問内容や質問の順番などが詳細に決められた質問紙によって面接が進められる。
- 面接調査では、表情や身振りといった非言語表現も重視する。
- グループ・インタビューの調査者は、対象者同士の会話を促さないようにする。
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この過去問の解説 (3件)
01
面接法の中の調査的面接法には、構造化面接法、非構造化面接法、半構造化面接法の3つの方法があります。それぞれの方法について整理しておきましょう。
構造化面接の構造化とは、質問内容があらかじめ決まっていることを言います。語りたいことを自由に話してもらうことが重要なのは、非構造化面接です。
調査者が、事前に10 項目以上の質問項目と質問の順番を設定して、その順番どおりに質問していく必要があるのは構造化面接です。
半構造化面接は、質問内容はおおむねの枠組みを決めておき、その流れにおいて自由に語ってもらいます。
面接調査では、調査対象者の語る言葉だけではなく、表情や身振りなども重視することが必要です。
グループでインタビューを行う場合、集団力学による相互作用を期待することがあります。
他のメンバーの発言が一人では気づかない点に気づかせることにあり、相互作用を促進することが重要です。
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02
面接技法については頻出の問題であり、特に構造化面接・半構造化面接・非構造化面接の違いを問われる問題は多く出題されています。
✕ 構造化面接は事前に決められた質問の通りに対象者へ質問し、それに対して答えてもらう方法の事を言います。対象者に対して一定の質問しか行わないため評価基準を定めやすく、面接官の力量に結果が左右されにくいというメリットがあります。
✕ 非構造化面接では、事前に質問項目などは定めず、自由に面接を行う方法の事を言います。
✕ 半構造化面接は、ある程度事前に定めておいた内容で対象者に質問を行いますが、その後は面接官が自由に質問を行い面接を進める方法の事を言います。インタビューの時間などは明確に定める必要はありません。
〇 面接調査では、表情や身振りなどの非言語表現からも読み取れる事が多いため、重視する必要があります。
✕ グループ・インタビューとは、調査対象者を一か所に集めて、調査者が対象者にインタビューを行いながら調査を行う面接方法の事を言います。調査対象者同士の会話から新たな意見が出る事もあるため、対象者同士の会話を遮る必要はありません。
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03
調査手法における面接技法について整理しておきましょう。
×
構造化面接とは、事前に準備した質問をもとに、手順通りに進めていく面接のことです。よって、対象者が自由に話すことは重要視されていません。
×
非構造化面接とは、事前に質問を準備せず、大まかなテーマにそって調査者が自由に質問していく面接手法です。
×
半構造化面接とは、構造化面接と非構造化面接の良いところを取ったハイブリッド型の面接手法です。事前に準備した質問を行った上で、応募者の回答や状況に応じて面接者が自由に質問をしていくという面接手法です。
〇
面接調査では、言語的なコミュニケーションだけでなく、非言語的な要素(表情や身振りなど)も重要な情報源とされ、対象者の本音や感情をより深く理解することが可能になります。
×
グループ・インタビューとは、座談会形式で行うインタビュー調査です。参加者には特に制限がなく、自由な発言が期待されています。
面接方法は目的や面接者によって方法が異なります。構造化面接・半構造化面接・非構造化面接の3つの技法があります。
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