社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問94 (相談援助の基盤と専門職 問4)
問題文
障害者の自立生活運動に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問94(相談援助の基盤と専門職 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
障害者の自立生活運動に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- 当事者が人の手を借りずに、可能な限り自分のことは自分ですることを提起している。
- ピアカウンセリングを重視している。
- 施設において、管理的な保護のもとでの生活ができることを支持している。
- 当事者の自己決定権の行使を提起している。
- 危険に挑む選択に対して、指導し、抑止することを重視している。
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この過去問の解説 (3件)
01
障害者の自立生活運動の意義とその特徴について整理しておきましょう。
障害者の自立生活運動は、重度障害者であるロバーツさんがカリフォルニア大学バークレー校で行った運動が始まりで、たとえ障害があったとしても、自立生活を送る権利を持つことを主張した運動です。
ピアカウンセリングとは、同じ悩みを持つ仲間(ピア)が問題解決を支援するものです。
自立生活運動は施設等において、管理的に保護されて生活するのではなく、地域での自立した生活を目指す活動です。
自立生活運動の自立の概念は、「自己決定できる」ことを指します。
自立生活運動の自立生活は、施設生活や親からの庇護を離れて生活することです。その過程では危険に合うこともありますが、抑止するのではなく、ピアカウンセリングなどでサポートを行います。
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02
障害者の自立生活運動は、1960年代のアメリカで当事者達が声を上げた事で始まりました。
✕ 自立生活運動では、当事者自身の意思決定に基づき、その人自身が選択し望んだ生活ができるようにする事を自立と考えます。人の手を借りずに生活すると一概に決めず、当事者自身が支援者の手を借りてでも自己選択のもとに生活する事ができれば、それは自立であるとした考え方を持っています。
〇 ピアカウンセリングとは、同じ立場に置かれている人同士が集まり、お互い平等な立場で接し、お互いを仲間として支え合う事を言います。障害者の自立生活運動では、ピアカウンセリングを重視した関わりをしています。
✕ 障害者の自立生活運動では、自己決定に基づき、可能な限り地域で生活する事ができる事を支持しています。
〇 障害者の自立生活運動では、当事者自身が意思決定し、その意思に基づいた生活を送れるという事を重要視しており、自己決定権の行使を提起しています。
✕ 当事者が危機に挑む選択をしたとしても、それが自分自身の意思決定に基づくものであれば、指導や抑止する事はせず、可能な限りそれを尊重する事を重視しています。
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03
自立生活運動は障害当事者自身によって、地域で生活するために必要な制度や社会の意識を新しく作りかえる、自立生活の権利を訴える社会運動のことです。
1960年代アメリカで「障害者にもみんなと同じ権利を」と、障害者が声を上げたことからはじまりました。
×
自立生活運動は、障害者が自立した生活をおくる権利を主張した社会運動のことです。
〇
ピアカウンセリングとは、障害者自身がカウンセラーとなることによって、当事者同士にしかわからない痛みや悩みを分かち合い、支えあうために行われるカウンセリングのことです。
×
自立した生活を促進することを目的としており、施設での管理的な保護生活は自立を妨げる要因になることもあります。
〇
自立生活運動は障害当事者自身によって、自立生活の権利を訴える社会運動のことです。
×
自立生活運動は、障害者が自らの選択を行うことを重視しており、指導や抑止を行うことは、重視されていません。
障害者の自立生活運動について内容を整理しておきましょう。
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