社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問96 (相談援助の基盤と専門職 問6)
問題文
事例を読んで、X小学校に配置されているAスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)が、Bさんの意思を尊重することに対する倫理的ジレンマとして、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Aは、2学期に入ったある日、暗い顔をしているBさん(小学5年生)に声をかけた。Bさんは、初めは何も語らなかったが、一部の同級生からいじめを受けていることを少しずつ話し出した。そして、「今話していることが知られたら、ますますいじめられるようになり、学校にいづらくなる。いじめられていることは、自分が我慢すればよいので、他の人には言わないで欲しい」と思いつめたような表情で話した。
〔事例〕
Aは、2学期に入ったある日、暗い顔をしているBさん(小学5年生)に声をかけた。Bさんは、初めは何も語らなかったが、一部の同級生からいじめを受けていることを少しずつ話し出した。そして、「今話していることが知られたら、ますますいじめられるようになり、学校にいづらくなる。いじめられていることは、自分が我慢すればよいので、他の人には言わないで欲しい」と思いつめたような表情で話した。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問96(相談援助の基盤と専門職 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、X小学校に配置されているAスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)が、Bさんの意思を尊重することに対する倫理的ジレンマとして、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Aは、2学期に入ったある日、暗い顔をしているBさん(小学5年生)に声をかけた。Bさんは、初めは何も語らなかったが、一部の同級生からいじめを受けていることを少しずつ話し出した。そして、「今話していることが知られたら、ますますいじめられるようになり、学校にいづらくなる。いじめられていることは、自分が我慢すればよいので、他の人には言わないで欲しい」と思いつめたような表情で話した。
〔事例〕
Aは、2学期に入ったある日、暗い顔をしているBさん(小学5年生)に声をかけた。Bさんは、初めは何も語らなかったが、一部の同級生からいじめを受けていることを少しずつ話し出した。そして、「今話していることが知られたら、ますますいじめられるようになり、学校にいづらくなる。いじめられていることは、自分が我慢すればよいので、他の人には言わないで欲しい」と思いつめたような表情で話した。
- クライエントの保護に関する責任
- 別の小学校に配置されているスクールソーシャルワーカーに報告する責任
- 学校に報告する責任
- 保護者会に報告する責任
- いじめている子の保護者に対する責任
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この過去問の解説 (3件)
01
倫理的ジレンマとは、微妙な倫理的な価値の対立が生まれることを指し、社会福祉士として直面した際には意思決定することを求められます。
Bさんがいじめられていることを知りながらその情報を秘密にすることは、クライエントの保護に関する責任とのジレンマを生じます。
スクールソーシャルワーカー(SSW)が報告すべきなのは学校であり、他の学校に配置されているSSWへの報告は必要ありません。
Bさんから得た情報を学校に報告すべきですが、Bさんの意思を尊重することで倫理的ジレンマが生じます。
スクールソーシャルワーカーが報告するべきは学校であり、保護者会への報告は学校の役割です。
いじめている子の保護者への対応は学校の責任です。
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02
倫理的ジレンマとは、複数の選択肢がありどの選択肢も明らかに間違っているとも正しいともいえない中で、選択をする必要がある状況の事を言います。
〇 スクールソーシャルワーカーとしては、クライエントであるBさんの保護をするべきであると考えますが、Bさん自身は「他の人に言わないでほしい」と意思表示をしています。そのため、クライエントの保護に対する責任と、Bさんの意思の尊重が相対する価値観となっており、倫理的ジレンマに陥っている状況となっています。
✕ この相談内容について、別の小学校に配置されているスクールソーシャルワーカーに報告する責任はありません。
〇 Bさんのいじめへの対応は、スクールソーシャルワーカーだけでなく、学校とも連携して取り組む問題と考えられるため、本来は報告が必要と思われます。しかしBさんは「他の人に話してほしくない」と意思表示をしており、その意思とは相反する行動となってしまうため、倫理的ジレンマに陥る状況であると考えられます。
✕ スクールソーシャルワーカーが保護者会に報告する責任はありません。
✕ いじめている子の保護者に対する責任は、スクールソーシャルワーカーが負うものではありません。
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03
倫理的ジレンマに正解はありませんが、専門職として最も倫理的だと考えられる判断を下すためには、一定の判断過程に沿って、あらゆる社会資源を活用し、多様な視点から検討を行う必要があります。
〇
スクールソーシャルワーカーはBさんの安全と心理的な健康を守る責任があります。しかし、Bさんは他の人に言わないでほしいという意思を尊重することで、倫理的ジレンマが生じます。
×
Bさんの状況を他のスクールソーシャルワーカーに報告する必要はありません。
〇
学校に報告することは、いじめの問題を解決するために必要な行動ですが、Bさんの意思を尊重することで、倫理的ジレンマが生じます。
×
保護者会に報告することは、スクールソーシャルワーカーの役割ではありません。
×
いじめを行っている子どもの保護者に対しては、スクールソーシャルワーカーの責任ではありません。
スクールソーシャルワーカーが直面する倫理的ジレンマは、Bさんの意思を尊重しつつ、Bさんの保護をどうするかという点にあります。
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