社会福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
相談援助の理論と方法 問1

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 相談援助の理論と方法 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワーク実践におけるシステム理論の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)の実践モデルにおけるターゲットシステムは、目標達成のために、ソーシャルワーカーと協力していく人々を指す。
  • 開放システムの変容の最終状態は、初期条件によって一義的に決定される。
  • システムには、他の要素から正負のフィードバックを受けることで、自己を変化・維持させようとする仕組みがある。
  • クライエントの生活上の問題に関し、問題を生じさせている原因と結果の因果関係に着目する。
  • 家族の問題に対して、課題を個々の家族員の次元で捉え、個々人に焦点を当てたサービスを提供する。

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この過去問の解説 (1件)

01

ソーシャルワーク実践におけるシステム理論について整理しておきましょう。

 

選択肢1. ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)の実践モデルにおけるターゲットシステムは、目標達成のために、ソーシャルワーカーと協力していく人々を指す。

ターゲットシステムはクライエント・システムに影響を与える要素(友人、家族、地域社会、制度など)への働きかけであり、アクションシステムは目標達成のために協力する人々です。

選択肢2. 開放システムの変容の最終状態は、初期条件によって一義的に決定される。

システムは構成要素との相互作用によって発展・変化し、初期条件で決まるものではありません。システムは絶えず変化する有機体です。

選択肢3. システムには、他の要素から正負のフィードバックを受けることで、自己を変化・維持させようとする仕組みがある。

システムは他の要素からの正負のフィードバックを受けて自己を変化・維持させる仕組みを持っており、これをサイバネティックスと呼びます

選択肢4. クライエントの生活上の問題に関し、問題を生じさせている原因と結果の因果関係に着目する。

システム理論では問題の原因と結果の因果関係に着目するのではなく、因果関係が循環的に作用することを考えます。

原因と結果が互いに関連していることが特徴です。

選択肢5. 家族の問題に対して、課題を個々の家族員の次元で捉え、個々人に焦点を当てたサービスを提供する。

家族システムの視点からの支援では、個別の問題に焦点を当てるのではなく、家族全体にアプローチすることが特徴です。

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