社会福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
相談援助の理論と方法 問20

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 相談援助の理論と方法 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、ひきこもり地域支援センターのF職員(社会福祉士)による、グループワークのこの段階における関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
Fは、ひきこもり地域支援センターが1か月前に開設した、ひきこもり状態にある人たちのための居場所であるカフェで、グループへの支援を行っている。Fは2年前から根気強く訪問していたGさん(38歳、男性)にもこのグループへ参加しないかと声をかけたところ、「どんなメンバーで、どんなことをしているのか」と興味を示し、久しぶりに外出し、カフェに初めて姿を見せた。Gさんは対人関係のつまずきからひきこもり状態となった経緯があり、人見知りがある。
  • 人見知りが激しいことを知っているので、他のメンバーに対応を委ねる。
  • 関係づくりができていることを活かしたいので、Gさんと二人で会話を続ける。
  • 以前から参加している他のメンバーと話せるように橋渡しをする。
  • メンバー同士の関係を活用し、Gさんの長いひきこもり体験をメンバー間で分かち合うよう促す。
  • Gさんの過去の対人関係をメンバー間で振り返り、気持ちの分かち合いを促す。

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この過去問の解説 (1件)

01

グループワークにおいて、各段階における対応について整理しておきましょう。

選択肢1. 人見知りが激しいことを知っているので、他のメンバーに対応を委ねる。

人見知りする相手には、すでに関係ができているF職員がかかわるべきです。

選択肢2. 関係づくりができていることを活かしたいので、Gさんと二人で会話を続ける。

カフェに来てくれた機会を活かし、他の参加者と交流できるよう配慮すべきです。

選択肢3. 以前から参加している他のメンバーと話せるように橋渡しをする。

Gさんに配慮しながら、他のメンバーへの橋渡しを行うことは、この段階での対応として非常に適切です。

選択肢4. メンバー同士の関係を活用し、Gさんの長いひきこもり体験をメンバー間で分かち合うよう促す。

メンバー間の関係を利用してGさんの長期間のひきこもり経験を分かち合うよう促すのは、グループワークの作業期に行う内容です。

選択肢5. Gさんの過去の対人関係をメンバー間で振り返り、気持ちの分かち合いを促す。

個人の事情や気持ちを分かち合うのは、グループワークの開始期に行うものです。

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