社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問120 (福祉サービスの組織と経営 問2)
問題文
経営の基礎理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問120(福祉サービスの組織と経営 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
経営の基礎理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- バーナード(Barnard, C.)によれば、非公式組織とは、意識的で、計画的で、目的をもつような人々相互間の協働である。
- テイラー(Taylor, F.)は科学的管理法を提唱し、作業現場の管理について、合理的な規則と手続きによる管理の重要性を強調した。
- ハインリッヒ(Heinrich, H.)は、軽微な事故への対策を実施しても、重大な事故を未然に防ぐことはできないことを明らかにした。
- アッシュ(Asch, S.)は、個人として正しい判断ができていれば、多数派の力には負けることはないという現象を明らかにした。
- メイヨー(Mayo, G.)とレスリスバーガー(Roethlisberger, F.)は、組織における経済的合理性を追求する、経済人モデルを提唱した。
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この過去問の解説 (2件)
01
経営の基礎理論について、その提唱者とともに記憶しておきましょう。
バーナードが述べた、意識的で目的をもつ人々相互の協働は、公式組織を指しています。
テイラーは作業効率を高めるための科学的管理法を提唱し、標準作業量を超えた場合は高賃金、下回る場合は低賃金としました。
ハインリッヒの法則は、重大な事故の背後に29の軽微な事故と300のインシデントがあるというものです。
アッシュの同調実験では、他者が不適切な判断をすると自分も同調してしまう傾向が確認されました。
メイヨーとレスリスバーガーのホーソン実験は、人間関係が生産性に影響を与えることを示しました。
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02
本設問で出題されている理論やその提唱者を答えさせる問題は頻出問題となっています。歴史の流れと一緒に覚えておくようにしましょう。
✕ 非公式組織とは共通目的を持たず、個人的な感情によってつながった人達の事を言います。選択肢の内容は公式組織の説明となっています。
〇 テイラーは作業員の作業量の標準を定め、その標準の作業量を超えて作業をした作業員には多く報酬を渡し、それを下回った作業員には少なく報酬を渡しました。それによって作業が標準化され、作業効率の向上に繋げる事が出来るようになりました。
✕ ハインリッヒは一つの重大な事故の背景には、軽微な事故や多数のヒヤリハットがある事を突き止め、軽微な事故や多数のヒヤリハットに対する対処や関わる人間への周知を適切に行う事によって重大な事故の発生防止に繋がると説きました。
✕ アッシュは集団で物事を考える際、多数派の意見に少数派の人が合わせるよう、暗黙のうちに強制する「集団圧力」を明らかにしました。
✕ メイヨーとレスリスバーガーはホーソン実験を行い、非公認組織における感情やその集団の規範などが作業効率に影響するという「人間関係論」を提唱しました。
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