社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問106 (保健医療と福祉 問4)

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問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問106(保健医療と福祉 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

医療倫理の4つの原則に含まれるもののうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • 人間の尊厳
  • 多様性の尊重
  • 必要即応
  • 正義
  • 自律尊重

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この過去問の解説 (2件)

01

医療倫理4原則

自律尊重の原則

 ・自分で意思決定できる人が、選択の自由がある状況で、自身で決め行動すること。

無危害の原則

 ・患者に危害を及ぼさない。今ある危害や危険を取り除き、予防することも含まれる。

善行の原則

 ・患者に善をなすこと。医療従事者側ではなく、患者が考える最善の善行のこと。

公正の原則

 ・患者を平等かつ公平に扱うこと。

 

です。

 

選択肢1. 人間の尊厳

×:誤りです。

 

解説の冒頭に記載した、

医療倫理4原則に含まれていません。

選択肢2. 多様性の尊重

×:誤りです。

 

解説の冒頭に記載した、

医療倫理4原則に含まれていません。

選択肢3. 必要即応

×:誤りです。

 

解説の冒頭に記載した、

医療倫理4原則に含まれていません。

選択肢4. 正義

○:正しいです。

 

解説の冒頭に記載した、

医療倫理4原則に含まれています。

選択肢5. 自律尊重

○:正しいです。

 

解説の冒頭に記載した、

医療倫理4原則に含まれています。

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02

問題の医療倫理とは、医療従事者に課せられた専門職としての責務や心構えとなります。4原則に沿って倫理的問題を考えることで、問題が整理でき、問題を明確に考えることができます。

選択肢1. 人間の尊厳

不適切。
医療原則には含まれていません。しかし、人間の尊厳とは、患者が自分らしく暮らせることを保障することが必要となります。日本憲法の第13条では「すべて国民は、個人として尊重される」と、個人の尊厳に対する最大の尊重だと規定されています。

選択肢2. 多様性の尊重

不適切。
多様性とは、人々が生まれ持った様々な違いを認め、尊重することです。尊重することは非常に重要ですが、医療では、命にかかわるものの方が優先されます。医療倫理には含まれていません。

選択肢3. 必要即応

不適切。
「必要即応」とは、生活保護の原則となります。年齢や健康状態等に応じて、個人又は世帯に必要な状態を考えて、その方の保護を行うことです。

選択肢4. 正義

設問の通り。

4つの医療原則に「正義」は含まれます。患者には、平等、公平に接する必要があります。また、限りある医療資源を平等に配分、提供することも含まれています。
 

選択肢5. 自律尊重

設問の通り。

4つの医療原則に「自律尊重」は含まれます。患者本人の意思を妨げずに尊重する必要があります。

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