社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問110 (ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) 問2)

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問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問110(ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

認定社会福祉士に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • 地域や外部機関との対応窓口、他職種との連携よりも、所属機関の機能に応じた社会福祉専門職としての高度な支援を行うことが求められる。
  • 地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれる。
  • スーパービジョンの実施にあたっては、スーパーバイザーとスーパーバイジーの両者が、社会福祉士の倫理綱領及び行動規範を遵守しなければならないと定められている。
  • 認定社会福祉士を取得するには、社会福祉士として20年以上の相談援助実務経験があることが要件とされている。
  • 社会の変化とニーズの多様化・複雑化に対応するため、10年に一度の更新が求められる。

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この過去問の解説 (3件)

01

認定社会福祉士は、2011年(平成23年)10月に始まり、

認定社会福祉士認定規則第2条において、

社会福祉士及び介護福祉士法に定める相談援助を行う者であって、

所属組織を中心にした分野における福祉課題に対し、

倫理綱領に基づき高度な専門知識熟練した技術を用いて

個別支援他職種連携及び地域福祉の増進を行うことができる能力を

有することを認められた者』

 

と定義されています。

選択肢1. 地域や外部機関との対応窓口、他職種との連携よりも、所属機関の機能に応じた社会福祉専門職としての高度な支援を行うことが求められる。

×:誤りです。

 

認定社会福祉士認定規則第2条において、

認定社会福祉士の果たすべき役割を下記のように示しています。

1:複数の課題のあるケースの対応を担当する。 

2:職場内でリーダーシップをとる。実習指導など人材育成において指導的役割を担う。 

3:地域や外部機関との対応窓口となる(窓口として緊急対応、苦情対応などに関わる。) 

4:関連分野の知識をもって、他職種と連携する。職場内でのコーディネートを行う。組織外に対して自分の立場から発言ができる。

 

このように、同列併記されているので、

所属機関に応じた高度な支援が優先されるというものではありません。

選択肢2. 地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれる。

○:正しいです。

 

選択肢に記載されているとおりです。

社会福祉士会による生涯研修制度の一環で、

継続的な学びが推奨されています。

選択肢3. スーパービジョンの実施にあたっては、スーパーバイザーとスーパーバイジーの両者が、社会福祉士の倫理綱領及び行動規範を遵守しなければならないと定められている。

○:正しいです。

 

倫理綱領及び行動規範の遵守は社会福祉士の責務です。

その上級資格である認定社会福祉士も当然、遵守義務があります。

選択肢4. 認定社会福祉士を取得するには、社会福祉士として20年以上の相談援助実務経験があることが要件とされている。

×:誤りです。

 

20年以上ではなく、5年以上です。

選択肢5. 社会の変化とニーズの多様化・複雑化に対応するため、10年に一度の更新が求められる。

×:誤りです。

 

認定有効期間は、

認定審査の合格日の翌年度の4月1日より5年間とされています。

参考になった数13

02

社会福祉士として日々研鑽を重ねて知識と技術を磨いていく必要があります。そこで、認定社会福祉士という仕組みがあります。

選択肢1. 地域や外部機関との対応窓口、他職種との連携よりも、所属機関の機能に応じた社会福祉専門職としての高度な支援を行うことが求められる。

不適切。
認定社会福祉士の役割とは、複数の課題のあるケースへの対応、実習指導、地域や外部機関との窓口、緊急対応、苦情対応、多職種連携が求められています。
 

選択肢2. 地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれる。

設問の通り。

地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれています。
 

選択肢3. スーパービジョンの実施にあたっては、スーパーバイザーとスーパーバイジーの両者が、社会福祉士の倫理綱領及び行動規範を遵守しなければならないと定められている。

設問の通り。

スーパービジョンは、社会福祉士としてのアイデンティティを確立すること、専門職として職責と機能が遂行できるようにすること、個別支援・組織・地域のすべてのレベルにおける実践力を開発することを目的としています。実施にあたっては、社会福祉士の倫理綱領及び行動規範を遵守しなければならないと定められています。

選択肢4. 認定社会福祉士を取得するには、社会福祉士として20年以上の相談援助実務経験があることが要件とされている。

不適切。
所定の分野で「5年以上」の実務経験があることが要件となっています。

選択肢5. 社会の変化とニーズの多様化・複雑化に対応するため、10年に一度の更新が求められる。

不適切。
認定社会福祉士制度は「5年ごと」の更新制となっています。

参考になった数2

03

認定社会福祉士は2011年に創設された資格であり、その詳細については「認定社会福祉士認定規則」に定められています。

選択肢1. 地域や外部機関との対応窓口、他職種との連携よりも、所属機関の機能に応じた社会福祉専門職としての高度な支援を行うことが求められる。

✕ 認定社会福祉士認定規則に「地域や外部機関との対応窓口となる」事と「関連分野の知識をもって、他職種と連携する」事が求められています。所属機関の機能に応じた社会福祉専門職としての高度な支援を行う事が、前文の内容に優先されるという規定はありません。

選択肢2. 地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれる。

〇 選択肢の通りです。地域の関連機関の中核となり、連携のシステム作り、地域の福祉政策形成に働きかける事や、それを実践するためにより高度な知識・技術を学ぶ事は認定社会福祉士の役割として求められている内容です。

選択肢3. スーパービジョンの実施にあたっては、スーパーバイザーとスーパーバイジーの両者が、社会福祉士の倫理綱領及び行動規範を遵守しなければならないと定められている。

〇 認定社会福祉士の役割として「実習指導など人材育成において指導的役割を担う」事が求められています。それを実施する際には、スーパーバイザーとスーパーバイジーの双方が倫理綱領と行動規範を遵守する必要があります。

選択肢4. 認定社会福祉士を取得するには、社会福祉士として20年以上の相談援助実務経験があることが要件とされている。

✕ 認定社会福祉士を取得するためには、相談援助実務経験が5年以上ある事と定められています。

選択肢5. 社会の変化とニーズの多様化・複雑化に対応するため、10年に一度の更新が求められる。

✕ 認定社会福祉士は「認定審査の合格日の翌年度の 4月1日から5年ごとにこれを更新しなければならない」と定められています。

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