社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問117 (ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問3)

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問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問117(ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワーカーの面接技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 「明確化」によって、クライエントはワーカーから賞賛されたと理解する。
  • 「閉ざされた質問」によって、クライエントは面接における応答の自由度を逆に高める。
  • 「共感的応答」によって、クライエントはワーカーの持つ価値認識を理解する。
  • 「要約」によって、クライエントは今までの面接で自分の語った内容の整理を行う。
  • 「焦点化」によって、クライエントは面接で触れたくないテーマを回避することが可能となる。

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この過去問の解説 (1件)

01

面接技法に関する問題です。

頻出問題ですが、

理解をしていれば正答しやすいところです。

しっかりと点数を稼ぎましょう。

選択肢1. 「明確化」によって、クライエントはワーカーから賞賛されたと理解する。

×:誤りです。

「明確化」は、利用者等が、適切に言語化できない思い、事柄を推し量って、推察して、洞察して、

はっきりとした言葉で言語化していくことです。
選択肢の面接技法は「支持」に該当します。

 

(参考)

支持とは?
客観的に、賛同できることを見つけてフィードバックをすることです。

 

選択肢2. 「閉ざされた質問」によって、クライエントは面接における応答の自由度を逆に高める。

×:誤りです。

 

「閉ざされた質問」は、回答の仕方が限られているもので

「ハイ・イイエ」などでこたえられる質問のことです。

従って、応答の自由度下げることになります。

選択肢の応答の自由度を逆に高めるという面接技法は

開かれた質問のことを指します。

(参考)

開かれた質問とは?

質問された人が、自由に回答できる質問のことです。

 

(例)

閉ざされた質問 「デイサービスは楽しかったですか?」

開かれた質問  「デイサービスはどうでしたか?」

選択肢3. 「共感的応答」によって、クライエントはワーカーの持つ価値認識を理解する。

×:誤りです。

 

クライアントがワーカーの持つ価値認識を理解するのは

ワーカーが自分の経験や価値観を開示する「自己開示」です。

自己開示によって信頼関係を高めて、コミュニケーションを円滑にします。

 

(参考)

共感的理解は、クライアントの気持ちや考えを理解し、

それを適切に伝えることで、信頼関係を築く面接技法です。

選択肢4. 「要約」によって、クライエントは今までの面接で自分の語った内容の整理を行う。

○:正しいです。

 

設問の通りです。

選択肢5. 「焦点化」によって、クライエントは面接で触れたくないテーマを回避することが可能となる。

×:誤りです。

 

選択肢はむしろ逆で、回避することができなくなります。

クライアントの話が広がりすぎたり、

焦点がぼやける場合に、適切に整理し、

具体的な課題に集中できるようにします。

 

クライアントが触れたくないテーマから回避できる面接技法は

開かれた質問や沈黙などが考えられます。

 

(参考)

沈黙とは?

クライエントが話したくないと感じたときに、

無理に話を促さず、沈黙を承認し安心感を与えることです。

 

開かれた質問とは?

質問された人が、自由に回答できる質問のことです。

クライアントが触れてほしくない話題から、話してもよい話題に

自分から持っていくことができます。

 

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