社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問122 (ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問8)

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問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問122(ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、A市社会福祉協議会のB職員(社会福祉士)の会議における発言として、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
Bは自治会役員Cさんから「新型感染症のためここ数年中止していた地域フェスタを再開したい。私としては、子どもをはじめ、高齢者や障害のある人も参加できるようにしたいと考えている。近々、他の自治会役員や関係者も含めて、実行委員会立ち上げのための会議を開催し、その会でご意見をいただきたい」と依頼を受けた。
  • 「Cさんを今回の企画・運営のリーダーに指名したいと思います」
  • 「社会福祉協議会主催で企画するので、自治会は協力してください」
  • 「地域フェスタについて、まずみなさんのお考えをお聞かせください」
  • 「今後のスケジュールと協力団体への依頼について、一緒に検討させてください」
  • 「子どもがいる家庭を手分けして全戸訪問してください」

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この過去問の解説 (1件)

01

地域福祉に関する問題で、

住民主体や社会福祉士はサポート役であることを

意識すれば正解しやすい問題です。

 

また、コミュニティオーガニゼーションについて理解する必要があり、

コミュニティオーガニゼーションとは、

地域住民が集合的に自らの暮らす環境の課題を見極め、

解決に向けた取り組みを進めるプロセス

 

①小地域開発モデル:住民の主体性を高め、地域社会を組織化する

②ソーシャルアクションモデル:不利な立場にある人々が問題を明確にし、解決を目指すモデル

③社会計画モデル:社会問題を技術的に解決し、資源を効率的に配分する

 

と、3種類あり、この問題では小地域開発モデルについて

問われています。

選択肢1. 「Cさんを今回の企画・運営のリーダーに指名したいと思います」

×:誤りです。

 

発案者はCさんですが、リーダーは参加者の協議のうえで決めるべきです。

そもそも、B社会福祉士の立場はリーダーを指名するよう権力者ではなく、

協力者であり、補助者です。

選択肢2. 「社会福祉協議会主催で企画するので、自治会は協力してください」

×:誤りです。

 

地域活動は住民主体で行い、社会福祉協議会は

そのサポート役となるべきです。

 

選択肢3. 「地域フェスタについて、まずみなさんのお考えをお聞かせください」

○:正しいです。

 

住民同士の協力があって初めて地域福祉は成り立ちます。

発案者だけでなく、参加者の同意を得る必要があります。

その場での同意が難しい場合でも、

話し合いを持ち、すり合わせをしていくプロセスが

重要です。

選択肢4. 「今後のスケジュールと協力団体への依頼について、一緒に検討させてください」

○:正しいです。

 

計画的に進めること、協力者を集めること、ともに重要です。

正しい選択肢といえます。

選択肢5. 「子どもがいる家庭を手分けして全戸訪問してください」

×:誤りです。

 

まず、「全戸訪問してください」という指示を出すことが

地域福祉のサポート役である社会福祉協議会としては不適切です。

更には、「子どもをはじめ、高齢者や障害のある人も参加できるようにしたい」

と意見が出ているのになぜ子どもだけなのか?

など、様々な面で不適切といえます。

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