社会保険労務士の過去問
第53回(令和3年度)
労務管理その他の労働に関する一般常識 問1
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問題
社労士試験 第53回(令和3年度) 択一式 労務管理その他の労働に関する一般常識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
我が国の労働者の「働きやすさ」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
なお、本問は、「令和元年版労働経済白書(厚生労働省)」を参照しており、当該白書又は当該白書が引用している調査による用語及び統計等を利用している。
なお、本問は、「令和元年版労働経済白書(厚生労働省)」を参照しており、当該白書又は当該白書が引用している調査による用語及び統計等を利用している。
- 正社員について、働きやすさに対する認識を男女別・年齢階級別にみると、男女ともにいずれの年齢階級においても、働きやすさに対して満足感を「いつも感じる」又は「よく感じる」者が、「全く感じない」又は「めったに感じない」者を上回っている。
- 正社員について、働きやすさの向上のために、労働者が重要と考えている企業側の雇用管理を男女別・年齢階級別にみると、男性は「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」、女性は「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」がいずれの年齢層でも最も多くなっている。
- 正社員について、男女計における1か月当たりの労働時間と働きやすさとの関係をみると、労働時間が短くなるほど働きやすいと感じる者の割合が増加し、逆に労働時間が長くなるほど働きにくいと感じる者の割合が増加する。
- 正社員について、テレワークの導入状況と働きやすさ・働きにくさとの関係をみると、テレワークが導入されていない場合の方が、導入されている場合に比べて、働きにくいと感じている者の割合が高くなっている。
- 勤務間インターバル制度に該当する正社員と該当しない正社員の働きやすさを比較すると、該当する正社員の方が働きやすさを感じている。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説は以下のとおりです。
正
令和元年版労働経済白書の概要版p15が参照できます。
就労を望む誰もが安心して働き続けられる「働きやすさ」の実現に 向けて
ー職場の「働きやすさ」に対する満足感 ー
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000822721.pdf
誤
資料p16が参照できます。
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000822721.pdf
男女、年齢を問わず、働きやすさの向上には「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」が必要であると考えて いる労働者の割合が最も多く、次いで「有給休暇の取得促進」、「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」が多くなっている。
正社員について、働きやすさの向上のために、労働者が重要と考えている企業側の雇用管理を男女別・年齢階級別にみると、男性は「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」、女性は「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」がいずれの年齢層でも最も多くなっている。
正
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/19/dl/19-1-2-2_01.pdf p130より抜粋
社会人としての肌感覚からもそうであろうと推測できる。
第2-(2)-4図の右上図により、男女計における1か月当たりの労働時間と働きやすさとの
関係をみると、労働時間が短くなるほど働きやすいと感じる者が増加し、逆に労働時間が長く
なるほど働きにくいと感じる者が増えることが分かる。労働時間が月220時間以上になると働
きにくいと感じている者が働きやすいと感じている者を上回る。
正
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/19/dl/19-1-2-2_01.pdf p134より抜粋
日頃テレビなどでも言われている内容で推測しやすい。
第2-(2)-8図の中図により、テレワークの導入状況と働きやすさ・働きにくさとの関係を
みると、テレワークが導入されていない場合、働きにくいと感じている者の割合が高い
正
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/19/dl/19-1-2-2_01.pdf p134より抜粋
勤務間インターバル制度と働きやすさについて
○勤務間インターバル制度に該当する正社員は、該当しない正社員に比べ、労働時間が短い傾向にある。
○勤務間インターバル制度に該当する正社員の方が該当しない正社員より働きやすさに対して満足している。
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02
解答:「正社員について、働きやすさの向上のために、労働者が重要と考えている企業側の雇用管理を男女別・年齢階級別にみると、男性は「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」、女性は「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」がいずれの年齢層でも最も多くなっている。」が正解です。
〇
働きやすさに対する認識は、男女ともにどの年齢階級においても働きやすさに対して満足感を「いつも感じる」又は「よく感じる」者が、「全く感じない」又は「めったに感じない」者を上回っています。
×
働きやすさの向上のために、労働者が重要と考えているのは、男女ともに「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」が最も多くなっています。
〇
男女計における1か月当たりの労働時間と働きやすさは、労働時間が短くなるほど働きやすいと感じる者の割合が増加し、逆に労働時間が長くなるほど働きにくいと感じる者の割合が増加しています。
〇
テレワークの導入状況と働きやすさ・働きにくさとの関係は、導入されていない場合の方が、導入されている場合に比べて、働きにくいと感じている者の割合が高くなっています。
〇
勤務間インターバル制度に該当する正社員と該当しない正社員の働きやすさを比較すると、該当する正社員の方が働きやすさを感じています。
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03
正解:2
1:設問の通り。
正社員について、働きやすさに対する認識を男女別・年齢階級別にみると、男女ともにいずれの年齢階級においても、働きやすさに対して満足感を「いつも感じる」又は「よく感じる」者が、「全く感じない」又は「めったに感じない」者を上回っています。
2:「男性は「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」、女性は「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」がいずれの年齢層でも最も多くなっている」ではなく、「男女問わず、働きやすさの向上には「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」が必要であると考えている労働者の割合が最も多くなっている」となります。
男女、年齢を問わず、働きやすさの向上には「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」が必要であると考えている労働者の割合が最も多くなっています。これに次いで、「有給休暇の取得促進」、「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」が必要と考えている人が多くなっています。
3:設問の通り。
常識的にも回答可能な選択肢です。一般常識については、時々常識的に判断可能な問題も出題されます。
4:設問の通り。
これも常識的に回答できるでしょう。
5:設問の通り。
「働きやすい職場」のために勤務間インターバルという用語が浸透してきました。
以上より、誤っている選択肢は2で、これが正解となります。
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