測量士補の過去問
平成27年度(2015年)
問2
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問題
測量士補試験 平成27年度(2015年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次のa~eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものは幾つあるか。次の中から選べ。
a. 地形測量の現地調査で公有又は私有の士地に立ち入る必要があったので、測量計画機関が発行する身分を示す証明書を携帯した。
b. A市が発注する基準点測量において、A市の公園内に新点を設置することになったが利用者が安全に公園を利用できるように、新点を地下埋設として設置した。
c. 地形図作成のために設置した対空標識は、空中写真撮影完了後、作業地周辺の住民や周辺環境に影響がない場所であったため、そのまま残しておいた。
d. B市が発注する水準測量において、すべてB市の市道上での作業になることから、道路使用許可申請を行わず作業を実施した。
e. 永久標識を設置した際、成果表は作成したが、点の記は作成しなかった。
a. 地形測量の現地調査で公有又は私有の士地に立ち入る必要があったので、測量計画機関が発行する身分を示す証明書を携帯した。
b. A市が発注する基準点測量において、A市の公園内に新点を設置することになったが利用者が安全に公園を利用できるように、新点を地下埋設として設置した。
c. 地形図作成のために設置した対空標識は、空中写真撮影完了後、作業地周辺の住民や周辺環境に影響がない場所であったため、そのまま残しておいた。
d. B市が発注する水準測量において、すべてB市の市道上での作業になることから、道路使用許可申請を行わず作業を実施した。
e. 永久標識を設置した際、成果表は作成したが、点の記は作成しなかった。
- 0(間違っているものは1つもない。)
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この過去問の解説 (4件)
01
間違っているものは3つです。
解説
a.正しい
測量法 第十五条
(土地の立入及び通知)
3 第一項に規定する者が、同項の規定により土地に立ち入る場合においては、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを呈示しなければならない。
b.正しい
作業規程の準則 第三十二条
(永久標識の設置)
2 永久標識の規格及び設置方法は、付録5によるものとする。
http://www.mlit.go.jp/crd/city/sigaiti/materials/sokuryou/furoku5.pdf
c.誤り
作業規程の準則 第一七七条
(対空標識の規格、設置等)
3 設置した対空標識は、撮影作業完了後、速やかに現状を回復するものとする。
d.誤り
測量などで道路を使用する場合、道路使用許可と道路占用許可の2つの許可が必要です。
道路使用許可は所轄の警察署長、道路占用許可は道路管理者への申請となります。
道路使用許可
道路交通法 第七七条
次の各号のいずれかに該当する者は、それぞれ当該各号に掲げる行為について当該行為に係る場所を管轄する警察署長(以下この節において「所轄警察署長」という。)の許可(当該行為に係る場所が同一の公安委員会の管理に属する二以上の警察署長の管轄にわたるときは、そのいずれかの所轄警察署長の許可。以下この節において同じ。)を受けなければならない。
一 道路において工事若しくは作業をしようとする者又は当該工事若しくは作業の請負人
道路占用許可
道路法 第三二条
(道路の占用の許可)
道路に次の各号のいずれかに掲げる工作物、物件又は施設を設け、継続して道路を使用しようとする場合においては、道路管理者の許可を受けなければならない。
七 前各号に掲げるものを除く外、道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある工作物、物件又は施設で政令で定めるもの
e.誤り
作業規程の準則 第三三条
(点の記の作成)
設置した永久標識については、点の記を作成するものとする。
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02
解説
a:正しい
問題文の通りです。
b:正しい
問題文の通りです。
c:間違い
設置した対空標識は周辺環境に影響がない場合でも速やかに回収し、現状を回復しなければなりません。
d:間違い
測量を道路上で行う場合、警察署長へ申請する道路使用許可と道路管理者へ申請する道路占用許可の2つの許可が必要です。
これらの許可を取らずに道路上で測量を行ってはいけません。
e:間違い
永久標識を設置した際、成果表と共に点の記を作成しなければなりません。
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03
a.〇
測量法第二章第十五条に記載。測量を実施する際に国有、公有又は私有の土地に立ち入る必要がある場合は、その身分を示す証明書を携帯し、これを呈示(ていじ)しなければならない。とあります。正しいです。
b.〇
新点には地上埋設と地下埋設があります。公園の場合は不特定多数の利用者がいる為、安全を確保できるように地下埋設にすることが求められます。正しいです。
c.×
作業規程の準則より、対空標識は撮影作業完了後、速やかに現状を回復するものとする、とあります。そのまま残しておくのは間違いです。
d.×
市道等に関わらず、道路上で作業をする場合は、道路使用許可と道路占用許可が必要になります。道路使用許可に関しては所轄警察署長へ、道路占用許可に関しては道路管理者の許可を受けます。申請を行わないのは間違いです。
e.×
国交省の土地区画整理事業測量作業規程から、第4節第33条より「設置した永久標識については、点の記を作成するものとする」とあります。間違いです。
よって間違いは3つです。
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04
公共測量における測量作業機関の対応についての問題です。
a.測量法15条に、測量を実施する際には、身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があったときは、これを呈示しなければならないと記載されています。
したがって◯です。
b.作業規程の準則32条2に永久標識の形式についての記載があります。公共の場所では測量標のような突起物があると危険であるため、地下埋設とすべきである。
したがって◯です
c.作業規程の準則 第138条3項によれば、設置した対空標識は、撮影作業終了後、速やかに原状回復をしなければなりません。残しておいてはいけないです。
したがって✕です。
d.測量・高次などで道路を使用する際、道路管理者に道路占用許可、所轄警察署長に道路使用許可の二つの許可が必要となります。
したがって✕です。
e.作業規程の準則33条には、設置した永久標識については、点の記を作成するものとする。とあります。
したがって✕です。
よって、明らかに間違っているのはc, d, eの3つです
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