測量士補の過去問
平成27年度(2015年)
問7
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問題
測量士補試験 平成27年度(2015年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次のa~eの文は、公共測量におけるGNSS測量機を用いた基準点測量について述べたものである。( ア )~( オ )に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a. GNSS測量では( ア )が確保できなくても観測できる。
b. 基準点測量において、GNSS観測は、( イ )方式で行う。
c. スタティック法による観測において、GPS衛星のみを用いる場合は( ウ )以上を用いなければならない。
d. GNSS測量の基線解析を行うには、GNSS衛星の( エ )が必要である。
e. GNSS測量による1級基準点測量は、原則として、( オ )により行う。
- ア:観測点上空の視界 イ:単独測位 ウ:4衛星 エ:軌道情報 オ:単路線方式
- ア:観測点間の視通 イ:単独測位 ウ:3衛星 エ:品質情報 オ:単路線方式
- ア:観測点間の視通 イ:干渉測位 ウ:3衛星 エ:軌道情報 オ:結合多角方式
- ア:観測点上空の視界 イ:干渉測位 ウ:3衛星 エ:品質情報 オ:単路線方式
- ア:観測点間の視通 イ:干渉測位 ウ:4衛星 エ:軌道情報 オ:結合多角方式
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この過去問の解説 (4件)
01
解説
a:GNSS測量では"観測点間の視通"が確保できなくても観測できます。
逆に、"観測点上空の視界"が確保できないと観測できません。
b:基準点測量において、GNSS観測は"干渉測位方式"で行います。
ですが、平成28年3月に「作業規程の準則」の改正により、観測方法に変更があり、干渉測位方式が削除されたので試験には出ません。
c:スタティック法による観測距離が10km未満の観測においては、GPS衛星のみを用いる場合、"4衛星"以上を用いなければなりません。
d:GNSS測量の基線解析を行うには、GNSS衛星の"軌道情報"が必要です。
e:GNSS測量による1級基準点測量は、原則として"結合多角方式"によって行います。
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02
GNSSとは衛星測位システムの総称です。よく聞くGPSはGNSSの一つで、アメリカが開発したシステムです。日本は初期にGPSを使用していたため、衛星システム=GPSというのが広まったと言われています。
衛星システムなので、衛星から情報を受け取る必要があります。観測点間の視通はなくてもよいですが、上空からの視界の確保は必要となります。
単独測位は1つの受信機で4つ以上の衛星から電波を受信し、各衛星の距離を計算して位置出しを行います。測位精度は概ね10m程度です。カーナビなどはこの測位方法となっています。
干渉測位は2つの受信機から任意の衛星までの距離の差を、衛星から出る搬送波(電波)の位相(周波)を使って求め、基線ベクトル(X軸、Y軸、Z軸の位置)を決定する計測方法です。GNSS測位の中で最も精度が高い方法の一つで基準点測量ではこの方法を用います。
スタティック法は4つ以上の衛星を長時間観測し、衛星の時間的位置変化を利用して確定させる方法です。※3つだと足りません。基線解析(受信機から衛星までの距離と方向を出す)を行うためには、衛星から出る軌道情報が必要となります。
1級基準点測量及び2級基準点測量は、原則として、結合多角方式により行うものとする。
3級基準点測量及び4級基準点測量は、原則として、結合多角方式又は単路線方式により行うものとする。となっています。
よって問の答えは 5 となります。
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03
解説
GNSS受信機を用いた基準点測量に関する問題です。
a. GNSS測量では、【観測点間の視通】が確保できなくても観測できる。
b.基準点測量において、GNSS観測は、【干渉測位】方式で行う。
c.スタティック法による観測において、GPS衛星のみを用いる場合は【4衛星】以上を用いなければならない。
d.GNSS測量の基線解析を行うには、GNSS衛星の【軌道情報】が必要である。
e.GNSS測量による1級基準点測量は、原則として、【結合多角方式】により行う。
以上により、正しい語句の組合せは「5」となります。
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04
GNSS受信機を用いた基準点測量に関する問題です。
a.GNSS測量では「観測点間の視通」が確保できなくても観測できます。
b.基準点測量において、GNSS観測は、「干渉測位」方式で行います。
c.スタティック法による観測において、GPS衛星のみを用いる場合は「4」以上を用いなければなりません。
d.GNSS測量の基線解析を行うには、GNSS衛星の「軌道情報」が必要です。
e.GNSS測量による1級基準点測量は、原則として、「結合多角方式」により行います。
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