測量士補の過去問
平成27年度(2015年)
問12

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問題

測量士補試験 平成27年度(2015年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

公共測量により、水準点Aから新点Bまでの間で1級水準測量を実施し、表12の結果を得た。標尺補正を行った後の水準点A、新点B間の観測高低差は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし、観測に使用した標尺の標尺改正数は20℃において+4µm/m、膨張係数は+1.2 ×10-6/℃とする。
問題文の画像
  • -70.3264 m
  • -70.3260 m
  • -70.3257 m
  • -70.3252 m
  • -70.3246 m

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この過去問の解説 (4件)

01

解答 2

解説

標尺補正計算に関する問題です。

標尺補正計算とは、観測に使用する標尺を基準尺により点検し、長さの補正値を求めて観測値に対して補正を行うものです。

標尺補正の計算は、

標尺補正量 = {基準温度における標尺改正数+(観測時の測定温度−基準温度)×膨張係数} ×高低差

となりますので、この計算式に数値を当てはめると

{ +4µm/m + (25℃ − 20℃) × +1.2 ×10−6/℃ } × 70.3253m = 0.00070m

ここで注意が必要ですが、「高低差はその絶対値に対して計算を行う」必要があります。

したがって、新点B間の観測高低差は

| -70.3253m | + 0.0007m = −70.3260

となります。

※ −70.3253 + 0.0007 = −70.3246 ではありません!

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02

解答:2

標尺補正の計算は、

標尺補正量 ={基準温度における標尺改正数 +(観測時の測定温度 − 基準温度)× 膨張係数}× 高低差 となります。

この式に本問の数値を当てはめると、

{ 4×10−6 + (25 − 20) × +1.2×10−6/℃ } × 70.3253 m

= (0.000004 + 0.000006) × 70.3253 = 0.000703253 m となります。

−70.3253 mの符号は区間の高低差を表すので、補正は絶対値について行います。(負の符号は考えない)

観測高低差は、

70.3253 + 0.0007 ≒ 70.3260 m となります。

以上のことから、答えは選択肢の2となります。

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03

標尺補正計算の問題です。

標尺補正の計算は、

尺度補正量=(尺度温度における尺度改正数+(測定温度ー基準温度)×膨張係数)×高低差

で求めることができます。

+4μm(マイクロメートル)/m+(25℃-20℃)×1.2×10-6/℃)×70.3253m

いろいろ単位がついていますが、マイクロメートルは10-6 です。つまり膨張係数と単位は一緒です。

10(−○○乗)というのは、数字の分だけ小数点を左にずらすということなので

式を整理すると

(4×10-6 +(25-20)×1.2×10-6 ) ×70.3253

(4×10-6 + 5×1.2×10-6 ) ×70.3253

(4×10-6 + 6×10-6 ) ×70.3253

10×10-6 ×70.32 53

0.00001 × 70.3253

0.000703253

となります。

高低差の補正に関しては符号は関係なく、絶対値(+とか-を外したもの)で計算する必要がある為、70.3253のマイナスの符号は取って計算します。

70.3253 + 0.0007(03253) 選択肢が小数点第4までなので、そこまでの計算でOK

70.3260

よって問の答えは 2 となります。

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04

標尺補正計算に関する問題です。

選択肢2. -70.3260 m

標尺補正の計算は、

標尺補正量 = {基準温度における標尺改正数+(観測時の測定温度−基準温度)×膨張係数} ×高低差

計算すると、

{+4×10^-6 m/m + (25℃ − 20℃) × +1.2 ×10^−6/℃ } × |-70.3253m|

=0.00001× |-70.3253m|

= 0.00070m

となります。

符号は、そのまま計算すればよいですが、高低差はその絶対値に対して計算を行う必要があるため、観測高低差以下の値になります。

|-70.3253m| + 0.00070m =-70.3260m

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