測量士補の過去問
平成27年度(2015年)
問13
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問題
測量士補試験 平成27年度(2015年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、公共測量における地形測量のうちの細部測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 細部測量とは、トータルステーション等又はGNSS測量機を用い、地形、地物等を測定し、数値地形図データを取得する作業である。
- キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定は、放射法により行う。
- ネットワーク型RTK法によって地形、地物等の標高を求める場合は、国土地理院が提供するジオイドモデルによりジオイド高を補正して求める。
- キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定では、霧や弱い雨にほとんど影響されずに観測を行うことができる。
- キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定において、GLONASS衛星を用いて観測する場合は、GPS衛星は使用しない。
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この過去問の解説 (4件)
01
解説
地形測量の細部測量に関する問題です。
正しい
TS等とGNSS測量機は併用もできます。
正しい
放射法で測定が行われ、観測は干渉測位方式で1セットで行われます。
正しい
ネットワーク型RTK法で標高を求める場合、ジオイドモデルによりジオイド高を補正して求めます。
正しい
霧や弱い雨に影響されないことは、GNSS測量の特徴です。
間違い
GLONASS衛星を用いて観測する場合は使用衛星数は 6衛星以上 とし、GPS及びGLONASS衛星を それぞれ2衛星以上 用いる必要があります。
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02
問題の解答は 「キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定において、GLONASS衛星を用いて観測する場合は、GPS衛星は使用しない。」 となります。
◯
細部測量とは地形・地物の測量方法となり、地形図等の作成に必要なデータを収集する作業をいいます。
◯
キネマティック法、RTK(リアルタイムキネマティック)法、ネットワーク型RTK法などはGNSSを用いて測定する方法です。
キネマティック法、RTK(リアルタイムキネマティック)法は放射法、ネットワーク型RTK法は間接観測法又は単点測定法で行います。
◯
ネットワーク型RTK法により標高を求める場合はジオイド高を補正する必要があります。
◯
GNSS測量機での測定方法の特徴と同一となります。霧や弱い雨には左右されません。
×
キネマティック法、RTK(リアルタイムキネマティック)法の使用衛星数は5個ですが、GLONASS衛星を用いる場合は6個で、GPS衛星とGLOBASS衛星を2個以上使用します。間違いです。
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03
解答:キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定において、GLONASS衛星を用いて観測する場合は、GPS衛星は使用しない。
正しい
細部測量とは、基準点またはTS点にTS等又はGNSS測量機を設置し、地形などを測定し数値地形図データを取得する作業のことです。
正しい
キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定は、基準点またはTS点にGNSS測量機を設置し、放射法により行います。
正しい
ネットワーク型RTK法により標高を求める場合、楕円体高を基準とした高さになるので、標高を求めるためにジオイド高を差し引く必要があります。
そのため、ジオイド・モデルにより求めたジオイド高を用いて、楕円体高を補正して求めます。
正しい
キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定は、基準点またはTS点にGNSS測量機を設置して行います。
GNSS測量は、電波障害を起こすもの以外は天候の影響にほぼ左右されずに観測することができます。
間違い
キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定では、GLONASS衛星を用いる場合は使用衛星数を6以上としています。
ただし、GPS・準天頂衛星及びGLONASS衛星を、それぞれ2衛星以上用いることが定められています。
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04
地形測量の細部測量に関する問題です。
正しい。TS等とGNSS測量機は併用もできます。
正しい。キネマティック法又はRTK法による地形、地物等の測定は放射法で測定を行い、観測は干渉測位方式で1セットで行われます。
正しい。ネットワーク型もキネマティック法又はRTK法もジオイドモデルによりジオイド高を補正して求めます。
正しい。GNSS測量は霧や弱い雨の影響をほとんど受けません。
間違い。GLONASS衛星を用いて観測する場合は、使用衛星数は6衛星以上とし、GPS及びGLONASS衛星を、それぞれ2衛星以上用いる必要があります。
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