測量士補の過去問
平成28年度(2016年)
問20
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問題
測量士補試験 平成28年度(2016年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、夏季に航空カメラで撮影した空中写真の判読結果について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 道路に比べて直線又は緩やかなカーブを描いており、淡い褐色を示していたので、鉄道と判読した。
- 山間の植生で、比較的明るい緑色で、樹冠が丸く、それぞれの樹木の輪郭が不明瞭だったので、針葉樹と判読した。
- 水田地帯に、適度の間隔をおいて高い塔が直線状に並んでおり、塔の間をつなぐ線が見られたので、送電線と判読した。
- 丘陵地で、林に囲まれた長細い形状の緑地がいくつも隣接して並んでいたので、ゴルフ場と判読した。
- 耕地の中に、緑色の細長い筋状に並んでいる列が何本もみられたので、茶畑と判読した。
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この過去問の解説 (4件)
01
解説
カラー写真の判読に関する問題です。
「夏季」に注意して考えれなければなりません。
1.正しい。
鉄道の判読結果です。
交差点の有無や茶色の鉄道敷、電化されている場合は両サイドの架線支持物の有無などがあります。
2.間違い。
広葉樹の判読結果です。
針葉樹は夏季でも暗い緑色で尖った樹幹を持ち、円錐形をしています。
広葉樹は秋季に紅葉、冬季に落葉します。
3.正しい。
送電線の判読結果です。
塔をつなぐ線がほぼ白色で写っていることや、晴れならばその影で高塔が判読できます。
4.正しい。
ゴルフ場の判読結果です。
バンカーやクラブハウスの有無や、色調が明るい黄緑できめ細かな芝を判読できます。
5.正しい。
茶畑の判読結果です。
濃い緑色の縞模様や、丘陵の緩斜面など土地形状などでも判読できます。
したがって、間違った選択肢は 2 となります。
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02
1:正しい
道路に比べて直線又は緩やかなカーブを描いており、淡い褐色を示していれば、鉄道と判読します。
2:間違い
山間の植生で、比較的明るい緑色で、樹冠(木の形状)が丸く、それぞれの樹木の輪郭が不明瞭であれば、広葉樹と判読します。
針葉樹は、全体的に黒い色調で、とがった樹冠が見られます。
3:正しい
水田地帯に、適度の間隔をおいて高い塔が直線状に並んでおり、塔の間をつなぐ線が見られれば、送電線と判読します。
4:正しい
丘陵地で、林に囲まれた長細い形状の緑地がいくつも隣接して並んでいれば、ゴルフ場と判読します。
5:正しい
耕地の中に、緑色の細長い筋状に並んでいる列が何本も見られれば、茶畑と判読します。
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03
空中写真の判断基準に関して代表的なものを並べます。
・鉄道
交差点の有無、ゆるいカーブ、直線の長さ、茶色の鉄道敷、架線支持物の有無など
・道路
交差点の有無、カーブの多さ、通行車両の有無、灰色で幅員が概ね均一など
・送電線
等間隔か、高塔が線状に並ぶ、電線が白く写る。白い線で結ばれているなど
・針葉樹
階調が暗い、とがった樹幹、円錐形、暗緑色(季節での変化はほぼない)など
・広葉樹
階調が明るい(灰色)、丸みを帯びた樹幹、樹幹表面の凹凸、明緑色(秋は紅葉、冬は落葉)など
・茶畑
土地の形状(台地や丘陵の緩斜面など)、灰色と黒灰色が交互になっている、濃緑色の縞模
様、きめが滑らかで不整形の耕地など
問2は針葉樹ではなく、広葉樹の特徴となっています。
よって問の答えは 2 となります。
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04
航空写真での判別の問題です。
正しい。鉄道の見分け方は「交差点がない、ゆるいカーブ、茶色の鉄道敷、架線支持物(電化のみ)」などがあります。
間違い。「比較的明るい緑色で、樹冠が丸く、樹木の輪郭が不明瞭」なのは広葉樹林の特徴です。針葉樹は「階調が暗く、とがった樹幹で円錐形、暗緑色」などが特徴です。
正しい。送電線の見分け方は「ほぼ等間隔で高塔が線状に並び、電線が白く写っている」などがあります。
正しい。この他、バンカーなどが特徴的です。
正しい。台地や丘陵の緩斜面などにあったり、灰色と黒灰色が交互に列が作られているのが特徴的です。
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