測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問2

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問題

測量士補試験 平成29年度(2017年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a. 測量計画機関から貸与された測量成果などのデータを格納したUSBメモリを紛失したが、作業進捗に何ら影響がなかったため、測量計画機関には作業終了時に報告した。
b. 水準測量を実施する道路は、交通量が少ないため、当該地域を管轄する警察署長への道路使用許可申請書の提出は省略して水準測量を行った。
c. 空中写真測量において、対空標識設置のため樹木の伐採が必要となったので、あらかじめ、その土地の所有者又は占有者に承諾を得て、当該樹木を伐採した。
d. 作業地周辺の住民や周辺環境に影響がない場所と思われたが、基準点測量における測量標の埋設時に使用しなかった資材などを、速やかに現地から撤去した。
e. 地形測量の現地調査で公有又は私有の土地に立ち入る必要があったので、測量計画機関が発行する身分を示す証明書を携帯した。
  • a,b
  • a,e
  • b,d
  • c,d
  • c,e

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:1

解説
a:間違い
測量計画機関から付与されたデータが入っているUSBメモリを紛失した場合、紛失した時点で測量計画機関に報告し、その指示を受ける必要があります。

b:間違い
道路において作業をする場合は、行為に係る場所を管轄する警察署長の許可を受けなければなりません。

c:正しい
作業の実施中に樹木の伐採が必要になった場合は、あらかじめ所有者または占有者の承認を得てから行う必要があります。

d:正しい
現地での作業の実施においては法令を遵守し、社会的慣行を尊重する必要があります。

e:正しい
現地調査で公有または私有の土地に立ち入る場合は、測量計画機関が発行する身分証明書を携帯し、必要があるときには呈示しなければなりません。

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02

a.×

測量業務の法令順守の問題です。貸与されたものなので、重要度で判断するのではなく気付いた時点で貸与先(測量計画機関)へ速やかに報告するべきです。間違いです。

 

b.×

測量を実施する場合において道路を使用する場合は、道路占用許可(道路管理者)、道路使用許可(警察署長)の二つの許可が必要となります。交通量が少ないからといって省略はできません。間違いです。

 

c.〇

測量法第十六条において、測量において樹木の伐採が必要になった場合は、あらかじめ所有者もしくは占有者の承諾を得てから伐採を行う、とあります。正しいです。

 

d.〇

測量業務の法令順守の問題です。資材等は測量が終了した時点で撤去し、現地にものを残さないようにします。正しいです。

 

f.〇

測量法第十五条3項において、土地に立ち入る場合においては、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があったときは、これを呈示しなければならない。とあります。正しいです。

 

 

よって間違いはa.bとなります。

 

※常識的に考えても解ける問題かと思います。取りこぼしが無いようにしましょう。

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03

公共測量における測量作業機関の対応についての問題です。

選択肢1. a,b

a.間違い。貸与されたものを紛失した時点で、測量計画機関に報告しなければなりません。

b.間違い。道路を測量や工事で使用する場合、道路使用許可や道路占用許可の2つの許可が必要となります。交通量は関係ありません。

c.正しい。測量法16条には「国土地理院の長又はその命を受けた者若しくは委任を受けた者は、基本測量を実施するためにやむを得ない必要があるときは、あらかじめ所有者又は占有者の承諾を得て、障害となる植物又はかき、さく等を伐除することができる。」とあります。予め承諾を得なければなりません。

d.正しい。測量が終わったら原状復帰をしなければなりません。

e.正しい。測量法15条に、測量を実施する際には、身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があったときは、これを呈示しなければならないと記載されています。

したがって、明らかに間違っているのはa, bです。

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