測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問3

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

測量士補試験 平成29年度(2017年) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~cの各問の答えの組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。ただし、円周率π=3.142とする。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。

a. 43°52′10″を秒単位に換算すると幾らか。
b. 43°52′10″をラジアン単位に換算すると幾らか。
c. 頂点A,B、Cを順に直線で結んだ三角形ABCで、辺BC=6m、∠BAC=130°、∠ABC=30°としたとき、辺ACの長さは幾らか。
  • ( a )157,920″ ( b )0.383ラジアン ( c )3.916m
  • ( a )157,920″ ( b )0.766ラジアン ( c )4.667m
  • ( a )157,930″ ( b )0.766ラジアン ( c )3.916m
  • ( a )157,930″ ( b )0.383ラジアン ( c )4.667m
  • ( a )157,930″ ( b )0.766ラジアン ( c )4.667m

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

解答:( a )157,930″ ( b )0.766ラジアン ( c )3.916m

選択肢3. ( a )157,930″ ( b )0.766ラジアン ( c )3.916m

a. 43°52′10″を秒単位に換算します。

43°52′10″ = 3600″*43 + 60″*52 + 10″ = 154800″ + 3120″ + 10″ = 157930″

b. 43°52′10″をラジアン単位に換算します。

1ラジアン = 180°/π ≒ 57.29° ≒ 57.3°

57.3*3600″ = 206280″

43°52′10″をxラジアンとすると、次のような式が成り立ちます。

1ラジアン:206280″=xラジアン:157930″

206280x=157930

x ≒ 0.766ラジアン となります。

c. 辺ACの長さ

辺ACをymとして、正弦定理を用いて計算を進めます。

6/sin130° = y/sin30°

y = 6*sin30°/sin130° = 6*0.5/0.76604 ≒ 3.9162となります。

以上のことから、正しい選択肢となります。

参考になった数10

02

計算問題です。

選択肢3. ( a )157,930″ ( b )0.766ラジアン ( c )3.916m

a.

1′=60″、1°=60′=3600″であるため、

43°×3600″+52′×60″+10″= 154,800″+3120″+10″= 157930″

となります。

b.

43°52′10″=43°+52/60+10/3600=43.87°

1ラジアン=180°/πであるので、

43.87×π/180=0.766ラジアン

となります。

c.

正弦定理を用いると

AC/sinB=BC/sinA

が成立するので、

AC=sinB×BC/sinA=0.5×6/0.76604

≒3.916m

となります。

参考になった数4

03

度分秒の概念は

60秒=1分(’)

60分=1度(°)

1度=3,600秒(”)

となります。

a:

43°52′10″を〇〇〇”で表記するといくつになるか?ということなので

43°=43×3600

52’=52×60

これに10を足してあげると答えが出ます。

答え・・・157,930”

b:

まずはaの逆をして、43°52′10″を〇〇〇°で表記します。

52’=52/60°

10”=10/3600°

つまり52/60+10/3600+43°で単位統一ができます。

計算すると43.8694・・・≒43.9°

1ラジアンは180°/πの公式を利用して比例で解きます。

1ラジアン:180°/π=A:43.9°

A=43.9°×π/180°

問題文から 円周率π=3.142 となるので

A=43.9°×3.142/180°

A=0.7663

答え=0.766ラジアン

※ちなみに計算を省略して単位統一せず、43°×3.142/180°を計算すると0.75059となります。

選択肢の数値が離れている(0.766と0.383)為、近似値としてこちらで回答しても良いかもしれません。電卓がないので。

c:

図を書いてみましょう

辺ACを延長した線に、点Bを垂直に落とした線を結んで直角三角形を作ります。

新しくできた点をDとします。

B・30°

40°

90° 60° 130°     20° 

D・  A・      C・

↑上の点を結んで三角形を作るイメージです。

辺DCを求めます

DC=cos20°×6m  関数表からcos20°=0.93969

DC=0.93969×6

DC=5.63814m・・・①

辺DBを求めます

DB=sin20°×6m  関数表からsin20°=0.34202

DB=0.34202×6m

DB=2.05212m・・・②

辺DAを求めます

②を使用して、三角形DBAの正接(tan)により

DA=tan40°×2.05212  関数表からtan40°=0.83910

DA=0.83910×2.05212

DA=1.72193・・・③

辺ACを求めます

①と③を使用し

AC=DC-DA

AC=5.63814-1.72193

AC=3.91621m

答え・・・3.916m

※解説なのであえて繰り上げしませんでしたが、本試験では小数第3位で繰り上げして、近似値の答えを選択しましょう。

まとめ

よって答えはa:157,930” b:0.766ラジアン c:3.916mとなります。

参考になった数3