測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問4

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問題

測量士補試験 平成29年度(2017年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、地球の形状と地球上の位置について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
  • GNSS測量で直接求められる高さは、楕円体高である。
  • ジオイドは、重力の方向に直交しており、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体に対して凹凸がある。
  • 地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できる。
  • 標高は、楕円体高とジオイド高から算出することができる。
  • ジオイド高とは、測量の基準とする回転楕円体面から地表までの高さである。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:5

1:正しい
地心直交座標系の座標値は、GNSS測量機を用いた基準点測量の基線解析計算から求められ、そこからは緯度・経度・楕円体高が求められます。

2:正しい
ジオイド面は、平均海面を陸地内部まで延長した時にできる仮想の面であり、重力の方向と直交します。また、回転楕円体に対して凹凸があります。

3:正しい
地球上の位置を経緯度で表すための基準として、ジオイドに適応するような回転楕円体面が採用されています。
そのため、地球の形に近似した回転楕円体が用いられます。

4:正しい
標高は楕円体高-ジオイド高で求めることができます。

5:間違い
測量の基準となる準拠楕円体面からジオイドまでの高さが、ジオイド高です。

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02

1.〇

GNSS測量とは、人工衛星を使用した測量の総称です。得られる測量値は楕円体高(地球表面から衛星測位までの距離)となります。標高を出す為には地球表面からジオイド面までのジオイド高が必要となります。正しいです。

楕円体高、ジオイド高、標高 の区別がつくようにしておきましょう。

2.〇

ジオイドとは、平均海面を仮想的に陸地に延長した面となります。各地点でのジオイド高は衛星測位からジオイド面に直交した高さで変わってくるので、地球楕円体に対しては凹凸ができます。正しいです。

3.〇

地心直交座標系はGNSS測量で得られる数値です。この座標を利用して経緯度および楕円体高さを出します。正しいです。

4.〇

楕円体高=標高+ジオイド高

標高=楕円体高-ジオイド高

で計算することができます。正しいです。

5.×

ジオイド高は、楕円体高からジオイド面までの高さです。問題文は楕円体高の説明となります。間違いです。

よって問の答えは 5 となります。

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03

地球の形状と地球上の位置についての問題です。

選択肢1. GNSS測量で直接求められる高さは、楕円体高である。

正しい。

GNSS測量で直接求められる高さは楕円体高となります。楕円体高は回転楕円体の表面からの高さであり、楕円体高=ジオイド高+標高がなりたちます。

選択肢2. ジオイドは、重力の方向に直交しており、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体に対して凹凸がある。

正しい。

ジオイドは重力方向に直交しています。地球の重力は細かく見れば場所によって異なるため、平均海面の地点を繋ぎ合わせると凸凹な形状です。

選択肢3. 地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できる。

正しい。

地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できます。

選択肢4. 標高は、楕円体高とジオイド高から算出することができる。

正しい。

楕円体高=ジオイド高+標高 の関係式があります。

選択肢5. ジオイド高とは、測量の基準とする回転楕円体面から地表までの高さである。

間違い。

ジオイド高とは楕円体高からジオイドまでの高さのことす。

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