測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問6
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問題
測量士補試験 平成29年度(2017年) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、トータルステーション(以下「TS」という。)を用いた水平角観測において生じる誤差について述べたものである。( ア )~( エ )に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
TSを用いた水平角観測において生じる誤差は、望遠鏡の正(右)・反(左)観測の平均値をとることによって消去できるものとできないものに分けられる。
望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できる誤差としては、以下が挙げられる。
・TSの水平軸と望遠鏡の視準線が、直交していないために生じる視準軸誤差
・TSの水平軸と鉛直軸が、直交していないために生じる( ア )誤差
・TSの水平目盛盤の中心が、鉛直軸の中心と一致していないために生じる( イ )誤差
・望遠鏡の視準線が、TSの鉛直軸の中心から外れているために生じる外心誤差
一方、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できない誤差としては、以下が挙げられる。
・TSの鉛直軸が、鉛直線から傾いているために生じる( ウ )誤差
空気密度の不均一さによる目標像のゆらぎのために生じる誤差は、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去( エ )。
TSを用いた水平角観測において生じる誤差は、望遠鏡の正(右)・反(左)観測の平均値をとることによって消去できるものとできないものに分けられる。
望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できる誤差としては、以下が挙げられる。
・TSの水平軸と望遠鏡の視準線が、直交していないために生じる視準軸誤差
・TSの水平軸と鉛直軸が、直交していないために生じる( ア )誤差
・TSの水平目盛盤の中心が、鉛直軸の中心と一致していないために生じる( イ )誤差
・望遠鏡の視準線が、TSの鉛直軸の中心から外れているために生じる外心誤差
一方、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できない誤差としては、以下が挙げられる。
・TSの鉛直軸が、鉛直線から傾いているために生じる( ウ )誤差
空気密度の不均一さによる目標像のゆらぎのために生じる誤差は、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去( エ )。
- ア:水平軸 イ:偏心 ウ:鉛直軸 エ:できない
- ア:水平軸 イ:鉛直軸 ウ:偏心 エ:できない
- ア:垂直軸 イ:偏心 ウ:鉛直軸 エ:できる
- ア:垂直軸 イ:鉛直軸 ウ:偏心 エ:できる
- ア:水平軸 イ:偏心 ウ:鉛直軸 エ:できる
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この過去問の解説 (3件)
01
解説
望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できる誤差は以下の通りです。
・視準軸誤差
・水平軸誤差
・偏心誤差
・外心誤差
望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去できない誤差は、以下の通りです。
・鉛直軸誤差
・目盛誤差
鉛直軸誤差は鉛直軸と気泡管軸が正しく直交するように調整することで消去できます。
目盛誤差は目盛盤全体を使用するか、初読位置を2対回であるなら0°,90°に、3対回ならば0°,60°,120°にすることで、小さくすることができます。
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02
問題文に解答を当てはめると以下の通りになります。
・TSの水平軸と鉛直軸が、直交していないために生じるア(水平軸)誤差
・TSの水平目盛盤の中心が、鉛直軸の中心と一致していないために生じるイ(偏心)誤差
・TSの鉛直軸が、鉛直線から傾いているために生じるウ(鉛直軸)誤差
・空気密度の不均一さによる目標像のゆらぎのために生じる誤差は、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去エ(できない)。
よって問の答えは 1 となります。
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03
トータルステーションを用いた水平角観測において生じる誤差についての問題です。
ア、TSの水平軸と鉛直軸が、直交していないために生じるものは、「水平軸誤差」です。
イ、TSの水平目盛盤の中心が、鉛直軸の中心と一致していないために生じるものは、「偏心誤差」です。
ウ、TSの鉛直軸が、鉛直線から傾いているために生じるものは、「鉛直軸誤差」です。
エ、空気密度の不均一さによる目標像のゆらぎのために生じる誤差は、望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去「できない」です。
この影響を少なくするために、早朝、夕方などに観測作業を行います。
したがって、ア:水平軸 イ:偏心 ウ:鉛直軸 エ:できない
が正解です。
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