測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問11
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問題
測量士補試験 平成29年度(2017年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
次のa~eの文は、水準測量における誤差について述べたものである。( ア )~( オ )に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a. ( ア )を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整置して観測する。
b. 標尺を2本1組とし、測点数を偶数にすることで、標尺の( イ )を消去することができる。
c. ( ウ )は、地球表面が湾曲しているために生じる誤差である。
d. 光の屈折による誤差を小さくするには、レベルと標尺との距離を( エ )して観測する。
e. 観測によって得られた高低差に含まれる観測の精度(標準偏差)は、路線長の( オ )に比例する。
a. ( ア )を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整置して観測する。
b. 標尺を2本1組とし、測点数を偶数にすることで、標尺の( イ )を消去することができる。
c. ( ウ )は、地球表面が湾曲しているために生じる誤差である。
d. 光の屈折による誤差を小さくするには、レベルと標尺との距離を( エ )して観測する。
e. 観測によって得られた高低差に含まれる観測の精度(標準偏差)は、路線長の( オ )に比例する。
- ア:鉛直軸誤差 イ:零点誤差 ウ:球差 エ:長く オ:二乗
- ア:視準線誤差 イ:目盛誤差 ウ:気差 エ:短く オ:平方根
- ア:視準線誤差 イ:零点誤差 ウ:球差 エ:短く オ:平方根
- ア:鉛直軸誤差 イ:目盛誤差 ウ:球差 エ:長く オ:二乗
- ア:視準線誤差 イ:目盛誤差 ウ:気差 エ:長く オ:平方根
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この過去問の解説 (3件)
01
a
視準線誤差は、望遠鏡の視準軸と気泡管軸が平行でないために生じる誤差です。レベルと標尺の間隔を等距離にして観測することで消去できます。
b
零点誤差は、標尺の底面と零目盛の位置が正しくないために生じる誤差です。標尺を2本1組とし、測点数を偶数にすることで消去できます。
c
球差は、地球が湾曲しているために生じる誤差です。レベルと標尺の間隔を等距離にして観測することで消去できます。
d
レベルと標尺との距離を短くして観測することで、光の屈折による誤差を小さくすることができます
e
観測によって得られた比高に含まれる誤差(標準偏差)は、路線長(観測距離)の平方根に比例します。
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02
水準測量における誤差についての問題です。
a.視準線誤差
これは、レベルの十字線の調整が不十分で、視準線と気泡管軸が並行になってないので生じる誤差です。前視と後視で視準距離を等しくすることでこの誤差は消去することができます。
b.零点誤差
これは標尺の下端が0から始まらなくなっていることから生じる誤差です。観測回数を偶数回にすることでこの誤差は消去できます。
c.球差
球差は、地球表面が湾曲しているために生じる誤差です。気差は大気の密度の鉛直方向の変化のために光が屈折して生じる変化のことです。
d.短く
光の屈折による誤差は、標尺の下方を視準しない、または視準距離を短くすることで、小さくすることができます。
e.平方根
直接水準測量における較差の許容範囲は、観測距離の平方根に比例します。これは標準偏差が平方根をとるためです。
したがって、ア:視準線誤差 イ:零点誤差 ウ:球差 エ:短く オ:平方根
が正解です。
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03
問題文に解答を当てはめると次ようになります。
a.ア(視準線誤差・
鉛直軸誤差)を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整置して観測する。b.標尺を2本1組とし、測点数を偶数にすることで、標尺のイ(零点誤差・
目盛誤差)を消去することができる。c.ウ(球差・
気差)は、地球表面が湾曲しているために生じる誤差である。d.光の屈折による誤差を小さくするには、レベルと標尺との距離エ(短く・
長く)して観測する。e.観測によって得られた高低差に含まれる観測の精度(標準偏差)は、路線長のオ(平方根・
二乗)に比例する。よって問の答えは 3 となります。
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