測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問19
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問題
測量士補試験 平成29年度(2017年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、公共測量における航空レーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 航空レーザ測量は、航空機からレーザパルスを下向きに照射し、地表面や地物に反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、地形を計測する測量方法である。
- 航空レーザ測量システムは、レーザ測距装置、GNSS/IMU装置、解析ソフトウェアなどにより構成されている。
- 航空レーザ測量では、空中写真撮影と同様に、データ取得時に雲の影響を受ける。
- 航空レーザ測量では、GNSS/IMU装置を用いるため、計測の点検及び調整を行うための基準点を必要としない。
- グラウンドデータとは、取得したレーザ測距データから、地表面以外のデータを取り除くフィルタリング処理を行い作成した、地表面の三次元座標データである。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説
1:正しい
航空レーザ測量は、航空機からレーザパルスを照射し、地表面や地物に反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、地形・地物を計測する測量方法です。
2:正しい
航空レーザ測量システムは、GNSS/IMU装置、レーザ測距装置及び解析ソフトウェアにより構成されています。
3:正しい
航空レーザ測量では、雲が航空機より下にある場合にデータ取得時に雲の影響を受けます。しかし、雲が航空機より上空にある場合は計測が可能です。
4:間違い
航空レーザ測量では、航空機の位置をキネマティックGNSS測量で求めるための固定局として、電子基準点を用いることを原則としています。
5:正しい
グラウンドデータとは、航空レーザ測量システムにより取得したデータから、地表面以外のデータを取り除く処理を行うことにより作成された地表面の三次元座標データです。
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02
航空レーザー測量は、航空レーザー測量システムを用いて地形を計測し、格子状の標高データである数値地形図モデル(グリットデータ)等の数値地形図データファイルを作成する作業を言います。
航空レーザ測量は、航空機からレーザパルスを下向きに照射し、地表面や地物に反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、地形を計測する測量方法です。よって、本選択肢は正しいです。
航空レーザ測量システムは、レーザ測距装置、GNSS/IMU装置、解析ソフトウェアなどにより構成されます。よって、本選択肢は正しいです。ちなみに、GNSSとは、全地球航法衛星システムのことを言い、IMUとは、三次元の慣性運動(直行3軸方向の並進運動及び回転運動)を計測する装置のことを言います。
航空レーザ測量は、航空機からレーザパルスを下向きに照射し、地表面や地物に反射して戻ってきたレーザパルスを解析する測量方法であるため、航空機から地表の間に雲があると、どうしても、その影響を受けてしまいます。よって、本選択肢は正しいです。
航空レーザ測量では、GNSS/IMU装置を用いるため、計測の点検及び調整を行うための基準点を必要とします。よって、本選択肢は誤りです。
グラウンドデータとは、取得したレーザ測距データから、地表面以外のデータを取り除くフィルタリング処理を行い作成した、地表面の三次元座標データ(地表面の標高を示すデータ)です。従って、本選択肢は正解です。
この問題は、航空レーザー測量の基本的な理解を問う問題でした。
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03
解答:4
1:正しい
航空レーザ測量は、航空機からレーザパルスを下向きに照射し、地表面や地物に反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、地形を計測する測量方法です。
2:正しい
航空レーザ測量システムは、レーザ測距装置、GNSS/IMU装置、解析ソフトウェアなどにより構成されています。
3:正しい
航空レーザ測量では、空中写真撮影と同様に、データ取得時に雲の影響を受けます。
4:間違い
計測の点検、調整等に必要である為基準点は必要です。
5:正しい
グラウンドデータとは、取得したレーザ測距データから、地表面以外のデータを取り除くフィルタリング処理を行い作成した、地表面の三次元座標データです。
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