測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問2

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問題

測量士補試験 平成30年度(2018年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a. 測量作業着手前に、測量作業の方法、使用する主要な機器、要員、日程などについて作業計画を立案し、測量計画機関に提出して承認を得た。
b. 現地作業中は、測量計画機関から発行された身分証明書を携帯するとともに、自社の身分証明書も携帯した。
c. 測量法に規定する測量士補名簿には未登録であったが、測量士補となる資格を有しているので、測量技術者として公共測量に従事した。
d. 道路上で水準測量を実施するため、あらかじめ所轄警察署長に道路占用許可申請書を提出し、許可を受けて水準測量を行った。
e. 局地的な大雨による災害や事故が増えていることから、現地作業に当たっては、気象情報に注意するとともに、作業地域のハザードマップを携行した。
  • a,b
  • a,c
  • b,e
  • c,d
  • d,e

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この過去問の解説 (3件)

01

a:正しい
作業規定の準則第11条において、作業機関は測量作業着手前に、測量作業の方法、使用する主要な機器、要員、日程などについて作業計画を立案し、測量計画機関に提出してその承認を得なければならないことが規定されています。


b:正しい
現地調査で公有又は私有の土地に立ち入る場合は、測量計画機関が発行する身分証明書を携帯し、必要があれば呈示しなければなりません。


c:間違い
資格を有していても未登録のままでは、測量技術者として公共事業に従事できません。


d:間違い
道路上で測量作業を行う場合は、所轄警察署長に道路使用許可申請書を提出し、許可を受けなければなりません。
道路占用許可申請には、道路管理者の許可が必要となります。


e:正しい
現地での測量作業においては、作業者の安全の確保について適切な措置を講じなければなりません。
現地作業にあたって、気象情報に注意し、作業地域のハザードマップを携行することは適切です。

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02

組み合わせ問題です。この問題の(d)についてですが、測量を実施するために道路を使用するためには、道路使用許可(警察署長が許可権者)と道路占用許可(道路管理者が許可権者)の2つが必要ですが、その許可権者を入れ替えて誤りの選択肢とする問題が繰り返し出ますので、ここで覚えておきましょう。

選択肢4. c,d

(a)国土地理院で定める「作業規定の準則」第11条(抄)は「 作業機関は、測量作業着手前に、測量作業の方法、使用する主要な機器、要員、日程等につい て適切な作業計画を立案し、これを計画機関に提出して、その承認を得なければならない。」と規定しているので、正しいです。

 

(b)測量法第15条(抄)は「国土地理院の長又はその命を受けた者若しくは委任を受けた者は、基本測量を実施するために必要があるときは、国有、公有又は私有の土地に立ち入ことができますが、この場合、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを呈示しなければならない。」と規定しているので、正しいです。

 

(c)測量法第48条は「技術者として基本測量又は公共測量に従事する者は、第49条の規定に従い登録された測量士又は測量士補でなければならない。」と規定しているので、誤りです。

 

(d)道路を使用する場合は、所轄警察署長から得る道路使用許可と、道路管理者(市町村等)から得る道路占用許可の2つの許可が必要です。所轄警察署長から得るのは道路使用許可なので、設問は誤りです。

 

(e)測量作業機関は、現地での作業において作業者の安全確保について適切な措置を講じる必要があるので、正しいです。

 

よって、誤っているのは(c)及び(d)です。

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03

公共測量に関する問題です。

選択肢4. c,d

c、公共測量に従事する技術者については、測量士補名簿に登録された測量士補でなければなりません。測量法に規定されています。

d、道路上で作業する際には、所轄警察署から道路使用許可を受けなければなりません。道路に施設(水道や電柱)を設置して利用する際に道路占用許可が必要になります。

まとめ

公共測量に関する問題です。

過去問を繰り返し解き、出題傾向を確認しましょう。

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