測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問3
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
次のa及びbの各問の答えの組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。ただし、円周率π=3.142とする。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
a. 51° 12′ 20″をラジアン単位に換算すると幾らか。
b. 頂点A,B、Cを順に直線で結んだ三角形ABCで辺AB=6.0m、辺AC=3.0m、∠BAC=125°としたとき、辺BCの長さは幾らか。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
a. 51° 12′ 20″をラジアン単位に換算すると幾らか。
b. 頂点A,B、Cを順に直線で結んだ三角形ABCで辺AB=6.0m、辺AC=3.0m、∠BAC=125°としたとき、辺BCの長さは幾らか。
- ( a )0.447ラジアン ( b )8.1m
- ( a )0.447ラジアン ( b )8.6m
- ( a )0.766ラジアン ( b )8.6m
- ( a )0.894ラジアン ( b )8.1m
- ( a )0.894ラジアン ( b )8.6m
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この過去問の解説 (3件)
01
a
まず、1ラジアンが何秒かを求めます。
1ラジアン = 180°/π ≒ 57.29° ≒ 57.3°
57.3°*60′ = 3438′
3438′*60″ = 206280″ ≒ 206000″
51°12′20″を秒単位に換算します。
51°12′20″ = 3600″*51 + 60″ + 20″ = 183600″ + 720″ + 20″ = 184340″
51°12′20″をxラジアンとすると、次のような式が成り立ちます。
1ラジアン:206000″=xラジアン:184340″
206000″x=184340″
x ≒ 0.8948ラジアン ≒ 0.894ラジアン となります。
b
辺BCをymとし、△ABCに余弦定理を適用します。
y^2 = 6^2 + 3^2 - 2*6*3*cos125° = 36 + 9 - 36*cos125°
= 36 + 9 - 36*(-0.57358) = 65.64888
y^2 = 65.4888 を解くと、
y ≒ 8.102 ≒ 8.1m となります。
以上のことから、選択肢の4が答えとなります。
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02
測量の基礎に関する問題になります。
ラジアン単位の換算方法と余弦定理を使用した問題になります。
a. 1ラジアン=180°/πより
51°12′20″=51°+12/60°+20/60°=51°+0.2°+0.006°=51.206°
1ラジアン:180°/π=xラジアン:51.206
xラジアン=51.206×π/180=0.894ラジアン となります。
b. BC=√6×6+3×3-2×6×3×cos125°
=√36+9-36cos125°=√65.6488
≒8.1m となります。
ラジアンの換算、余弦定理等測量の計算に必要な公式は押さえておきましょう。
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03
測量計算の基礎に関する計算問題です。角度の換算、ラジアン(弧度法)単位への返還、三角関数に関する問題ですが、平成29年度以降毎年1問出題されるようになりました。
(a)については、1ラジアンは180°÷π(円周率・約3.14)ですので、約57度19分30秒です。設問の51度12分20秒を1ラジアンで割ると、51度12分20秒÷57度19分30秒=約0.89325≒0.894ラジアンとなります。
(b)は、余弦定理を使って解きます。余弦定理は、BC二乗=AB(6.0)二乗+AC(3.0)二乗-2(AB)(AC)×cos125°ですので、BC二乗=36+9-2×6×3×(-0.57358)=65.6489です。関数表の65の平方根を見ると、8.06となっています。BCの長さ約8.06m≒8.1mとなります。
測量士補試験では、電卓の持ち込みが禁止されているため、日頃から計算に慣れておく必要があります。また、関数表の使い方もマスターしておくことも必要です。
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